議論百出の「石野卓球」Twitterが再開、保釈のピエール瀧は何を想う

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チャゲアス、JAYWALK、叫ぶ詩人の会の場合

 では、過去に薬物で逮捕されたミュージシャンの仲間たちは、どういう対応をしたのか。まずは、「CHAGE and ASKA」が思い浮かぶ。彼らは、すでにデビュー30周年を機に無期限活動休止を発表。互いにソロ活動を続けていたが、14年5月にASKAが覚醒剤所持で逮捕された翌日、相方のCHAGEはライブの冒頭で「いろいろとご迷惑をかけて何と言ったらいいのか…。申し訳ございません」とファンに頭を下げた。そして、ライブ後に待ち受けていた報道陣に「まだ自分でも整理がつかないし、事の重大さが把握できていません。メンバーとして深くおわび申し上げます。申し訳ございません」と謝罪した。

 ミリオンヒットした「何も言えなくて…夏」で知られる「JAYWALK」の場合、2010年、活動30年目にボーカルが覚醒剤使用で逮捕された。直後に事務所社長が「ファンの皆さま、関係各位の皆さまに大変申し訳なく、言葉もありません」と陳謝。内縁の妻も会見を開いて謝罪した。ちなみに、この逮捕によって、30周年記念コンサートは中止、レコード会社は契約を解除、すべての商品が店頭から回収され、音楽配信も中止に。メンバーは逮捕から1年後に脱退したものの、バンドは今も活動を続けている。

 詩の朗読とパンクを融合させ独自のパフォーマンスで人気のあったバンド「叫ぶ詩人の会」は、97年にアルバム発売と全国ツアーの矢先にギターが覚醒剤所持で逮捕された。アルバムは発売中止(後に発売)となりツアーも休止、バンドは多額の借金を抱える。ボーカルのドリアン助川は、涙ながらの謝罪会見を開いた。バンドはこの2年後、事実上解散した。

 過去の事例からも見ても、事件で世間を騒がせたことに対して謝罪するというのが大人の対応である。卓球の呟きが非難の対象になるものむべなるかな。とはいえ、電気グルーブのファンにすれば、卓球のキャラを知らずして、つべこべ言われたくないという心境だろうか。先にテリー伊藤はサンジャポで「瀧被告が、あれ(卓球のツイート)を受取れる精神状態にあるかどうかだと思うんですよね」と話したことを紹介した。卓球の呟きを巡っては、これが最も的確な意見かもしれない。しかし、卓球は4月12日、Twitterを再開した。ピエール瀧は卓球の呟きをどんな思いで読むのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年4月14日掲載

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