「デスパレートな妻たち」「フルハウス」出演女優が我が子を裏口入学させていた

国際週刊新潮 2019年3月28日号掲載

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 33人の親が払った「賄賂」の総額はなんと2500万ドル(約28億円)。いま、アメリカでは史上最大の裏口入学スキャンダルの話でもちきりだ。親に人気ドラマの女優が含まれていたことで、その“教育費”も注目されているという。

 まずは、全米に衝撃を与えた事件について、在米ジャーナリストの解説。

「米連邦捜査局(FBI)が3月12日に発表しました。舞台はエール大学やスタンフォード大学、ジョージタウン大学といった一流大学です。担当者の“事件に関わった親を見ると、富と特権の目録のようだ”という言葉が印象的でした」

 不正の中心人物はウィリアム・リック・シンガーという58歳の仲介業者で、

「FBIは1年以上捜査し、彼を組織的不正行為などの罪で起訴しました。1人あたり、だいたい20万ドル(約2200万円)から650万ドル(約7億1500万円)を、偽の慈善団体に寄付させていた。2011年からの8年間で2500万ドルです」

 手口はおもに二つ。

「一つは、SATと呼ばれる大学進学適性試験の担当者を買収し、解答の書き換えや替え玉で受験して入る。もう一つは、サッカーやテニスといった運動部のコーチを抱き込みます。能力や経験の有無に関係なく、偽造書類を作ってスポーツ推薦で入学させるんですね」

 不正に協力した大学関係者や依頼した33人の親、計約50人が刑事訴追された。

「親は企業のトップや法律事務所代表といった富裕層ばかり。そのなかに、『デスパレートな妻たち』に出演していた女優のフェリシティ・ハフマンと、『フルハウス』の女優、ロリ・ロックリンも含まれていたのです」

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