片付けの女王「こんまり」40億円調達で「マーサ・スチュワート」の後釜に?
〈会いたいと思っていた人から、なぜか連絡がくるようになりました〉
〈自分に自信が持てるようになって、いつでも心がおだやかです〉
世界で1100万部超の大ヒットとなった『人生がときめく片づけの魔法』によると、「こんまり」こと近藤麻理恵氏(34)の片づけ法を実践した人からは、こんな声が寄せられたとある。整理整頓のノウハウ本があまたある中で、同書の特徴は「心がときめくもの」だけを手元に残すというもの。
どこか、自己啓発本のようでもあるが、これが、欧米人のハートをもわし掴みにしたのはご承知のとおり。4年前にTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれると、「グッド・モーニング・アメリカ」などの有名番組からも引っ張りだこ。今年の1月からは、彼女が実際に片づけを披露してみせる「Tidying Up with Marie Kondo」がネットフリックスで放送され、これも大ヒットである。海の向こうでは“KonMariする”が、片づけることを意味するほどの人気なのだ。
在米のジャーナリストが言う。
「アメリカ人といえば、大量にモノを買い込んでストックしておくイメージがありますが、最近の不動産の高騰で“タイニーハウス”と呼ばれる狭い部屋に住む人が増えてきた。当然、余計なものを捨てる必要が出てくるわけで、そこに『こんまり』さんの発するメッセージがはまったのだと思います」
3年前からは、家族(夫と娘2人)でロサンゼルスに移り住み「片づけ術」の伝道に飛び回る彼女だが、目ざといアメリカの投資家が放っておくはずがなかった。
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