樹木希林さんが語った「人間・内田裕也」

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未成熟で勝手

〈内田は、これまで1度樹木と別れようとしたことがある。81年3月12日、渋谷区役所に離婚届を提出したのだ。ところが、寝耳に水だった樹木は翌日、今回のように会見を開き、「公文書偽造だ。私に離婚の意思はありません」と法廷闘争に持ち込むことを宣言した。が、その一方で「裕也は魂の美しい人なの。彼ほど、精神の透明感を持った人間はいないの」「いとしい。惚れ抜いていますよ」などと語っている。
 
 結局、1年半後、東京地裁は離婚届無効の判決を言い渡したが、

「あの時、樹木が離婚届に異議を唱えなかったら、その後の内田の人生は悲惨なものになったはずです」

 と話すのは、芸能評論家の肥留間正明氏。

「内田の女性関係で私が一番記憶しているのは、女優の島田陽子との付き合いですね。88年頃、彼女はとにかく輝いていました。それが交際が始まると、自宅マンションで包丁を持った内田に追い掛け回されたり、パトカーを呼ぶような喧嘩が日常茶飯事で起きるようになった」

 そのくせ、内田には金がないため、

「ライブの費用や91年、都知事選に立候補した際の資金も殆どを島田が用意。それが躓きの始まり。結局、自宅豪邸を売る羽目になり、一気に彼女の人生は崩れていった。内田は大変な“下げチン”なのです」〉

 30年前、離婚届を勝手に出された時は、それ自体、筋が通らないことなので裁判まで行ったんです。私も筋を通すからやめましょうって。内田さんは会見の内容を知っていて、後から「お前、面白いこと言ってたじゃないか」と言われました。それから話し合いをして離婚という選択肢も挙がりましたけど、それっきり内田さんは何も言って来ないんだもの。未成熟で勝手なんだよね。私が生きていて、責任を取れる限りは取ろうと思っているけれど、向こうが「もう、勘弁してくれ」と言ってきたら「ああ、そうですか」と言うつもりはあります。

 今回被害に遭われた方は、スチュワーデスさんですが、それ以外にもズルズル付き合っている方がいるんですよ。最初、ワイドショーの方から「あの人ですよね」と聞かれたんですが、結局、その方じゃなかった。「あ、違うの」という感じです。私が具体的に名前を知っているだけでも何人かいるわけですよ。恋人が。で、その一人と内田さん本人にも「ご結婚されてはどうですか」とは言ってます。今は内田さんもその気はないと思うけど、またいい女が出来て「俺は彼女と結婚するぞ!」と言われたら、「ハイ!」って判子をついて、「ハイ!」って保証人も連れて行きますよ、すぐに。でもね、内田さんは「俺は結婚は1度しかしねえ。当り前だろ。人間として」なんて言う。面白いところで筋が通ってるんですよ。

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