山口紗弥加、北川景子、竹内結子… 合い言葉は「正義」の1月期ドラマ 立役者は「変な女」たち

芸能2019年3月16日掲載

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 他人の粗探しは最高にキモチいい娯楽、とは言い過ぎだろうか。最近の脳科学では、「正義」の元に他者をバッシングしたり説教をする人の脳内では、快楽物質が出ているという。

 その快楽物質がドバドバ出ているかのような怪演を見せているのが東海テレビ「絶対正義」主演の山口紗弥加である。潔癖すぎるほどの正義感を武器に、目を見開きながらじわりじわりと周囲を追いつめていく範子役。田中みな実の意外な好演ぶりも話題だが、いよいよ終盤に向けて盛り上がりを見せているようだ。

「正義」と「大人としての正しさ」はイコールではない。ルールとマナーの違いとも言えるかもしれない。範子のように、なんでもかんでも正論を伝えることが必ずしも良い訳ではないし、時には嘘をつくことや見ないふりが優しさになることもある。そう、「『正義は勝つ』とは限らない」ということを嫌でも覚えて、理不尽さに葛藤しながらも対処していくのが「正しい大人」への成長とも言えるのではないか。

 そんな大人の作法に慣れた人々を、法律という「絶対正義」で締め上げていく山口演じる範子はイヤなオンナである。友人にすら容赦しない彼女の不気味さに、さすがに自分はあそこまでひどくないと思う人は多いだろう。しかし、範子の奥には、「自分の正義」の基準で他者を断罪する自分の姿もわずかに見えるのではないだろうか。その後ろめたさ、あるいは自分は彼女ほどには「間違っていない」と安心したいがために見てしまう心理もあるのではないだろうか。

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