求心力も懐も寒々しい小池都知事 初の政治資金パーティー開催

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 来年夏、東京五輪が終わると、祭りのあとの寂しさが押し寄せそうだが、小池百合子都知事は先回りするかのように、求心力も懐もすでに寒々しい。もっとも、ご本人の胸の内だけはギラギラして、政治資金パーティーを開くというが……。

 野党を砕き散らして1年余り、小池知事はもっぱら与党にすり寄っている。

「2月6日には自民党の幹事長室を訪ねて、二階さんと面談しています」

 と、都庁担当記者。

「表向きは都の来年度予算案と、厚労省の統計不正問題に絡む都の調査報告ですが、事前に“どうしても二階さんに会いたい”と、周囲に漏らしていました」

 小池知事のもっぱらの心配事は、都知事選の時期だ。東京五輪は来年7月24日の開幕だが、知事の任期は同年7月30日まで。このままだと選挙は早くても7月5日の投開票で、すると、

「事前に作った五輪の宣伝物掲載の知事と、五輪に登場する知事が違うこともありうる」(都政関係者)

 辞職して出直し選挙をしても任期は延びないので、

「小池さんが五輪を仕切るためには、選挙を前倒すにせよ、五輪後に後ろ倒すにせよ、任期を延長するための特例法を国に作ってもらう必要があり、自民党に掛け合っているようです」

 と先の記者。もっとも、

「官邸はノーと言い、去年11月、小池さんから過去の発言について陳謝を受けた自民党都連も、関係改善する気は毛頭ない」(同)

 だが、都議会関係者によれば、次のようなウルトラCもあるという。

「不信任案が出席議員の4分の3の賛成で可決され、知事が失職した上で出馬して当選すれば、任期が延長される。こうして参院選とダブル選にすれば、自民党の想定より早く勝負をかけられます。都民ファーストが不信任案を出せば公明は乗る可能性があり、反対すれば小池さんを信任したことになってしまう自民党も、賛成せざるをえない」

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