白血病公表の池江璃花子選手 祖母は「水泳なんていい、とにかく長生きして」

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「24歳で引退するっていつも言ってる」

 背筋を伸ばしながら取材に応じてくれるが、やはり孫娘のことが心配で、いてもたってもいられないのだろう。玄関の周りを心配そうに歩きながら、「昨日から私、ダメなんだよね」と呟く。

 来年の東京オリンピックで、もちろん池江選手は出場を期待されている。お祖母ちゃんも会場で応援するつもりだ。

「東京オリンピック、来月からチケットが発売されるでしょ? 当たらなきゃいけないから、100枚くらい買おうかなって思って。見たいって友達は連れていってやろうかなって思って」

 だが、自身が観戦する日のことを語っていても、自然と話題は孫娘の病状へ移っていく。

「オリンピックなんて、もう出なくていい。生きてくれさえすれば。私が死ぬ前に死んでほしくない。でも、治る病気らしいよ。渡辺謙だって治しているしね……」

 孫娘は必ず治る。お祖母ちゃんは自分の言葉で確認すると、話題を東京五輪に戻した。

「(池江選手は2024年・パリ五輪時に)『24歳で引退する』っていつも言ってる。東京は20歳だから、私も『東京五輪で世界記録が出せなくても、次に出せばいいよ』っていつも言うんです」

 お祖母ちゃんは何度も、何度も「生きてくれ」と独り言のように呟いた。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月12日掲載

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