がん専門医が「がん」になって分かったこと 早期発見、人任せでなくセルフチェックを
がんになった「がん専門医」の独白――中川恵一(2/2)
超音波エコーで自分を見てみたら、膀胱に白い影が……。『がんの練習帳』の著者で、がん「予防」や「対策」のスポークスマンも務めてきた中川恵一氏が、自身のがんに気付いたのは昨年12月9日のことだった。がんの発見から手術、そして“体験者”ならではの警鐘を綴る体験記である。
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手術は12月28日の朝から始まりました。担当したのは、腕のいい後輩です。やり方は尿道から太い金属の棒を膀胱まで差し込み、そこから電気メスで病巣をかき取るというものです。...