業者告白! 「私が『串カツ田中』更衣室に盗撮カメラを仕掛けた理由」

社会週刊新潮 2019年1月3・10日号掲載

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「カメラを取り付けたことで私が罪に問われたとしても仕方がありません。責任は引き受ける覚悟です。ただ、このまま“盗撮”状態が続くことだけは耐えられなかった……」。沈痛な面持ちで語るのは、「串カツ田中」の更衣室に隠しカメラを設置した業者である。彼の告発がなければこの不祥事が露見することはなかった。「居酒屋業界の革命児」が全面謝罪に追い込まれた、盗撮問題の真相とは――。

 串カツ田中のホームページに〈フランチャイズ加盟店による盗撮問題発生について〉とのリリースが掲載されたのは12月21日の晩のこと。概説すれば、串カツ田中のフランチャイズ加盟店・H社が運営する、神奈川県内の4店舗で盗撮が発覚したというのだ。

 2008年、東京・三軒茶屋に1号店をオープンした串カツ田中は快進撃を続け、すでに200店舗を突破。16年には東証マザーズへのスピード上場も果たした。そんな同社は、〈スタッフが笑顔で安心して働け、かつ、やりがいのある会社〉を企業理念に掲げている。

 にもかかわらず、なぜ従業員の着替えを「盗撮」していたのか。

「私に隠しカメラの設置を依頼してきたのはH社のAさんという取締役でした」

 そう明かすのは冒頭の業者である。

「Aさんとは知人を介して5年ほど前に知り合いました。私が通信設備の仕事をしていたことで、2016年からH社が運営する串カツ田中の店舗への防犯カメラの設置を請け負ってきた」

 そして、1店舗目を手掛けた際、業者はこんなことを言われたという。

「店を訪れたAさんは、“ここにカメラをつけてくれ。ただし、撮ってることがバレないように”と更衣室の天井を指さしました。“他の店で盗難があってね。防犯用なんだ”と。たとえ防犯用と言われても、更衣室に隠しカメラを設置すること自体、私には抵抗がありました。ただ、Aさんに仕事を干されては困るので口を噤んでしまった。そのことがいまも悔やまれます」

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