JRAがルールを変えても勝たせたい客寄せパンダ「藤田菜七子」

スポーツ 2018年12月18日

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 一昨年の鳴り物入りデビューから、まもなく3年。JRA(日本中央競馬会)唯一の女性騎手である藤田菜七子(21)は目下、絶好調である。そこへきて来春から“菜七子ルール”ともいえる特典が適用されるというのだから、妬まれるのもむべなるかな……。

 さる11月20日、JRAは新たな騎乗ルールを発表した。

「現在、免許を取得して5年未満の『見習い騎手』には、勝利数によって斤量(きんりょう)(出走時の負担重量)を減らす特典が与えられています。30勝までは3キロ、50勝まで2キロ、100勝まで1キロで、それ以降はゼロ。これが来年3月から改正され、女性騎手ではそれぞれ4、4、3キロに、さらに101勝後も永久にマイナス2キロのアドバンテージを得られることになったのです」(競馬記者)

 藤田はデビューの2016年に6勝を挙げ、昨年は14勝。そして今年、最高峰であるGIレースへの出場資格となる31勝に到達し、さらに8月にはJRA女性騎手の最多勝利記録を塗り替える35勝をマーク。12月2日には51勝に到達し、現行制度ではアドバンテージが1キロに減ったばかりだが、

「それも2月末まで。今回のルール改正により、3月からは再び『51勝から100勝までは3キロ減』という、より大きな恩恵にあずかることになるのです」(同)

 勝利を重ねるにつれ特典が少なくなる中、まさしく絶妙のタイミングでルール改正がなされたわけである。

「今回、JRAは表向き『女性騎手の騎乗機会の拡大を図るため』と謳っていますが、現在、中央で対象となるのは藤田ただ一人。つまりは彼女の活躍を促すための改正に他なりません。当の藤田は今回『決められたルールの中で乗るだけ』と話していましたが、ハンデ減少で不利になるはずの彼女に手を差し伸べる形となりました」(同)

 もっとも、GIなど重賞レースでは特典はなく、同じ条件での戦いとなるが、それでもやっかみの声が大きくなるのは否めない。

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