支度金60億円“かぐや姫の嫁入り” 中国資本に飛びついた大塚家具

ビジネス 企業・業界 週刊新潮 2018年12月6日号掲載

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 骨肉の争いの影響に“手腕”の問題もあって、万策尽きた感がある大塚家具の「かぐや姫」こと久美子社長(50)。そこに現れたのは中国からの求婚者だが、姫が歩くのはバージンロードならぬ茨の道になるそうで。

 前年同月比107%。大塚家具の、今年10月の売上高である。最大80%オフという捨て身のセールの甲斐があって、ようやく光明が見えてきたか。しかし、

「昨年10月が対前年比71%だったので、7%のプラスなど焼け石に水です」

 と経済ジャーナリストの松崎隆司氏。しかも、この程度でもプラスは15カ月ぶりである。松崎氏に、11月14日発表の第3四半期決算を読み解いてもらうと、

「大塚家具が最後に黒字だった2015年の売上が580億円。今年12月期の業績予想は376億円ですから、3年で6割ほどにまで落ち込んでいる。それに営業利益も経常利益も昨年に引き続き赤字となって、なにをやってもどうにもならない状況です」

 そのうえ、松崎氏が深刻視するのが「継続企業の前提に関する注記」。

「これは“このままの経営状況では、この会社の継続に疑義が生じます”という、監査法人からのイエローカード。今年の中間決算で初めて記され、今回残っているのは、危険な経営状況が全然改善されていないということ。それを反映し、株価も今年初日の842円が、272円(11月26日現在)まで下がりました」

 また、この手の小売業は仕入れのためにも、売上の1割程度の手元資金が必要だそうだが、

「毎月赤字のため4、5億円の手元資金も不足し、持ち株を売って、昨年末に27億円あった有価証券が7億を切るまでに減った。それでも現金資産は昨年末の18億円が22億円になっただけ。現金化された20億円のうち16億円は失われたのです」

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