M-1「霜降り明星」と「和牛」の勝敗は紙一重 バラエティ番組で試される“本当の実力”

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伸び悩む和牛

 これに対し、一票差で敗れたのが和牛の水田信二(38)と川西賢志郎(34)の2人。これで2016年から3年連続で2位という結果になってしまった。

「本当に漫才は上手く、面白いです。ただ、ここ1、2年は、バラエティにも出演しています。M-1で優勝しなくとも、売れっ子になるチャンスはあったはずです。しかし伸び悩んでいるのは、やっぱり視聴者の支持を得られていないんですね。業界での評価は非常に高いのですが、玄人ウケのほうに進んでいる感じがあります。スタジオよりもロケのほうが、芸人としての味が出るかもしれません。彼らも、来年が勝負の年になります」(同・バラエティ番組スタッフ)

 テレビの視聴者は貪欲で残酷だ。漫才だけでは評価しない。「ひな壇トークが面白く、モノマネとかもできて、見た目も面白く、タレントとして華がある」という芸人でないと満足しない。

「改めてM-1の審査を振り返っておけば、霜降り明星も和牛も甲乙つけがたく、審査員も最後は好き嫌いで決めるしか他に方法がなかったと思います。ただ、正統派の和牛より、動きが多く勢いを感じさせる霜降り明星に会場の雰囲気が盛り上がり、それが有利に働いたと見ています」(同・バラエティ番組スタッフ)

 まさに紙一重の勝敗で明暗を分けた2組ではあるのだが、本当の勝負はこれからだ。“芸人生活”という長い、長い、戦いが続く。

週刊新潮WEB取材班

2018年12月5日掲載

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