誰も気づかなかった「美智子さま」談話の“さようなら小室さん”メッセージ

社会週刊新潮 2018年12月6日号掲載

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 去る10月20日、美智子さまがお誕生日に際し、国民に寄せられたお言葉。愛読書として英国のあるユーモア小説の名が挙げられた。その中身を繙(ひもと)くと、眞子内親王の結婚問題に関する美智子さまのお気持ちが隠されていたのである。千代田のお城から「さよなら小室圭さん」――。

 久保田万太郎は、

〈茶の花におのれ生(うま)れし日なりけり〉

 と、11月7日の誕生日当日に詠んでいる。実家の生業に繋がる茶の花との期せぬ出合いに気持ちが高ぶり、人生の重みを感じている様子が伝わってくる。

 誕生日は齢幾つになっても本人にとっては特別で、俳句であれ何であれ、そこには、表面に現れぬ意味深長な符丁が込められることが少なくない。

 それは美智子さまも同様だったのかもしれない。10月20日、美智子さまは84回目のお誕生日に際し、宮内記者会の質問に対して文書で回答を寄せられた。全文が掲載されるホームページからお言葉を拾うと、

〈「バックウォーター」「走錨(そうびょう)」など、災害がなければ決して知ることのなかった語彙にも、悲しいことですが慣れていかなくてはなりません〉

 などと、国内外の自然災害に思いを巡らされた。更に、皇后陛下として迎えられる最後のお誕生日ということもあり、平成時代をこんな風に振り返られている。

〈(陛下は)これまで「全身」と「全霊」双方をもって務めに当たっていらっしゃいましたが、加齢と共に徐々に「全身」をもって、という部分が果たせなくなることをお感じになり、政府と国民にそのお気持ちをお伝えになりました〉

 そして、「破談メッセージ」が込められているのが、他ならぬ以下の箇所である。

〈公務を離れたら何かすることを考えているかとこの頃よく尋ねられるのですが、これまでにいつか読みたいと思って求めたまま、手つかずになっていた本を、これからは1冊ずつ時間をかけ読めるのではないかと楽しみにしています。読み出すとつい夢中になるため、これまで出来るだけ遠ざけていた探偵小説も、もう安心して手許に置けます。ジーヴスも2、3冊待機しています〉

 唐突な「ジーヴス」については、〈イギリスの作家P・G・ウッドハウスによる探偵小説「ジーヴスの事件簿」に登場する執事ジーヴス〉と注釈が付されている。「探偵小説」と違って、固有名詞に言及されたあたり、踏み込まれた印象が色濃く、この小説への思い入れは相当なものと推察される。ともあれ、何が「破談メッセージ」なのか、説明を加えると共に解き明かして行こう。

 ウッドハウスは1881年生まれの英国人ユーモア作家である。いわゆる「ジーヴス」ものは、貴族階級のお人よしでおっちょこちょいな青年が主人公。その性格ゆえに巻き込まれる多くのトラブルを、天才執事・ジーヴスが快刀乱麻を断つように解決していく。このコンビの人気は英国内ではシャーロック・ホームズとワトスンに比肩するとも。そんな彼を執事に採用するきっかけは、主人公と婚約中である令嬢への“評価”だった。

 掻い摘んで言うと……令嬢は主人公に対し、結婚の条件に「ある暴露本の出版阻止」を挙げる。主人公の親族が回想録を世に問おうとしたところ、そこにはあろうことか婚約者の父親の好ましからざる過去が記述されていた。結婚を切望する主人公は令嬢の求めに応じ、原稿を盗もうとするものの、一歩先を行く執事が主人公を出し抜き本は出版されてしまう。結果、婚約破棄となるのだが、それは婚約者の性格を見抜いた執事の巧緻な策略の為せる業だった。例えば執事は大要、

〈気の強い性格で機嫌は変わりやすく、彼女と結婚した暁には幸せになれない。彼女の教育方針は押しつけがましく、プレゼントされた本はあなたに全くふさわしくない〉

 と説く。その甲斐あって、主人公は婚約者と正反対で、もっと甘え上手でしとやかでお喋り好きの女性こそ理想の妻ではないのか……と思い至るのだ。

 性別こそ違え、婚約相手を冷静に分析し、別離を勧める――。暴露本の出版はともかくとしても、そんな小説を美智子さまが「愛読書」として持ち出されたのは単なる偶然ではなかろう。

 ここ1年余に亘って国民の一大関心事となっている、秋篠宮家の眞子さま(27)と小室圭さん(27)との結婚問題を想起せざるを得ないのである。

 昨年9月の婚約内定会見後、小室さんの母・佳代さんが元婚約者との間に金銭トラブルを抱えていることが判明してブライダルムードは暗転、袋小路に入りこんだ。加えて今年6月、電撃的に明らかになった小室さんの「NYロースクール行き」によって、持久戦に持ち込まれている。宮内庁幹部は、

「眞子さまの小室さんへの恋心を言葉にするなら、“募るばかり”というのが適当でしょうね」

 と話している。他方、美智子さまは初孫・眞子さまの現在と将来とを案じられ、ときに宮内庁関係者に対し、

「眞子と小室さんには、それぞれ別々の新しい道を歩んでほしい。眞子があの方に嫁ぐというのは、あり得ないことだと思うのです」

 などとこぼされていると、本誌(「週刊新潮」)は報じてきた。ジーヴスの記述に美智子さまの思いが重なるかのようだ。

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