誰も気づかなかった「美智子さま」談話の“さようなら小室さん”メッセージ

社会週刊新潮 2018年12月6日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

お気持ちを素直に

 皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏によると、

「むかし、『フォーサイト家物語』というイギリスの小説がありました。美智子さまは、この小説を書いたジョン・ゴールズワージーの研究を聖心女子大の卒業論文でお書きになったんです。英文学専攻で英語も堪能でしたから、『ジーヴス』シリーズは原書でお読みになっているのかもしれません」

 それに加えて、

「昭和30年1月15日に読売新聞が『成人の日記念感想文』の入選者を発表しました。美智子さまはこれで全国2位に輝いたんです。この時もイギリス文学について言及されていました。だから、美智子さまの中では一貫してそういったものが根付いていて、とってもお好きなんだと思いますよ」

 事実、“はたちのねがい”というテーマに応募した感想文は「虫くいのリンゴではない」というタイトルで、英国人作家トーマス・ハーディの『テス』に触れるなどしている。審査員は作家・石坂洋次郎らが担当だった。

 渡辺氏は、「因みに」と続けて、

「この感想文募集には私も応募したんだけど第3次選考で落ちちゃった。全国から4千通くらい応募があり、その中で2位だから本当に素晴らしい。しかも、2位に入賞してから1カ月も経たない2月5日の新聞紙面に“2位入賞の正田美智子さんは、頂いた賞金のうち、千円を社会事業に寄付、更に同額を奨学資金にしてくださいと学長に渡した”っていう記事が出ているんですよ」

 それから3年9カ月ほどが経過した1958年11月27日、史上初の民間出身の皇太子妃の名が発表される。

 さて、談話における美智子さまの含意に話を移すと、

「美智子さまは自分の感想やお気持ちを素直にお出しになるタイプ。例えば、赤坂御所に西向きの窓というのがあって、美智子さまは何かにつけて『窓』のついた和歌を詠んでいるんです。たとえば、〈嫁ぎくる人の着物を選びをへ(=終えて)仰ぐ窓とほき(=遠き)夕茜雲〉。これは、紀子さまが嫁いで来たときに詠まれた和歌で、ご自身が振り袖を誂えてあげたということですね。美智子さまは何かを考えているときはきっと窓から外を見て考えることが多いんじゃないかしら。そういうお振る舞いからも、『ジーヴス』を通じ、美智子さまのお気持ちが何か読み取れるかもしれないわね」(同)

 著者がものした作品は長編70以上、短編300超。「お気持ち」の辿り甲斐があるというものだ。

特集「千代田のお城から『さよなら小室圭さん』 誰も気づかなかった『美智子さま』談話の『破談メッセージ』」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]