「55億円地面師事件」捜査大詰め フィリピン逃亡犯への「青手配」とは
地面師グループの検挙に躍起の警視庁にしてみれば、まさにここからが大一番だ。獄中から呼び出した「仕掛け人」が御用となるのは時間の問題。残るはフィリピンに高飛びした「主犯格」である。警視庁はICPO(国際刑事警察機構)を通じて「青手配」をかけたというが、逃亡犯逮捕の切り札となるのか。
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今月14日、網走刑務所で服役中の男が東京へと移送された。この男こそ、積水ハウスが55億5千万円を騙し取られた事件で、地面師グループを主導した内田マイク(65)である。
「数々の地面師事件に関与してきた内田は、2015年に別件で逮捕されたものの、保釈中に今回の件を計画した。事件の舞台となった“海喜館(うみきかん)”や地主に関する情報を入手して、“主犯格”に話を持ちかけていたのです」(社会部記者)
内田の描いた絵図の通り、一度は巨額のカネを手にした地面師グループだが、すでにメンバーのほとんどは逮捕済み。無論、収監中の内田に逃げ場はなかった。
となれば、問題は「主犯格」のカミンスカス操こと小山操(58)である。
「3千万円ほどの現金を抱えてフィリピンに逃げた小山は、現地で護衛団を雇っているようです。しかし、金が底をつけば身の安全を保障するものは何もない。しかも、警視庁はICPOを通じて小山に“青手配”をかけています」(同)
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