“陛下は靖国を潰そうと…” 不敬発言流出はクーデターという「靖国神社」の権力闘争

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神社を“プラネタリウム化”

 透けて見えてくる、小堀氏と徳川グループなるものの内ゲバ構図。ここで、後者の存在について説明しなければなるまい。

 徳川時代。徳川将軍家が率いた江戸時代は、戦のない平和な世として語り継がれてきた。しかし、靖国神社にとっての「徳川時代」は、「暗黒時代」として刻印されている。

〈大混乱! 初詣25万人でも「徳川慶喜の曾孫」宮司に「靖国神社」神々の黄昏〉(2018年1月4・11日号)

 と本誌(「週刊新潮」)で報じたように、徳川家の末裔である徳川康久氏(70)が第11代宮司に就任して以降、靖国神社は大混乱を起こした。例えば、冒頭に記したように「国のために殉じた」御霊を祀るための靖国神社には、明治政府軍に抗戦した賊軍(徳川幕府軍)の戦死者は祀られていない。にも拘(かかわ)らず、

「徳川さんは賊軍の合祀に理解を示すかのような発言をして物議を醸した。靖国神社の根本を揺るがしかねず、大騒ぎになりました」(前出・神社界関係者)

 こういった、徳川氏の「出自」ゆえの、宮司でありながら靖国神社を軽んじているのではないかとの疑念を裏付けるように、

「『みたままつり』から露店を締め出したり、LEDで星空を再現する『プラネタリウム化』を進めるなど、靖国神社の伝統を蔑(ないがし)ろにする行為が目に付き、その上、皇族が薨去(こうきょ)しても海外旅行を続けるなど、徳川さんは『問題行動』のオンパレードでした」(前出とは別の靖国神社の関係者)

 結果、今年2月に徳川氏は退任する事態となり、後任として小堀氏が「徳川時代」からの立て直しを任されたのだ。

(2)へつづく

週刊新潮 2018年11月1日号掲載

特集「『不敬発言』流出はクーデターという『靖国神社』神々の権力闘争」より

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