「伊調馨」「田南部コーチ」にこれだけは言いたい――大悪人にされた「栄和人」が独占初告白

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「栄和人」独占初告白 「伊調馨」「田南部コーチ」にこれだけは言いたい(1/2)

 リオ五輪以来のマットに立った伊調馨(34)は、復帰戦で優勝を果たした。一方、「パワハラ」を告発された栄和人元監督(58)は大悪人にされたままだ。しかし、いよいよ反撃開始。伊調と田南部(たなべ)力コーチ(43)に「これだけは言いたい」と初めてインタビューに応じた。

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 復帰戦となった10月14日の全日本女子オープンで、ブランクを乗り越え、見事優勝を果たしたことに、馨選手にはおめでとうと言いたいです。今後、東京五輪の出場権を勝ち取り、世界の男子でも前例がない5連覇を目指してほしいと思っています。彼女は(吉田)沙保里すら成し得なかった4連覇の偉業を達成しました。

 私の誇りであることに変わりはありません。しかし、私としても、事実無根の濡れ衣だけは晴らしたかった。

 そのため、馨選手を現在指導する田南部コーチを訴えることにしたのです。

 第三者委員会は、私が「よく俺の前でレスリングできるな」と彼女に言ったことなどは認めましたが、「練習環境を不当に妨害した」とか、「警視庁への出入りを禁止した」とか、要は告発の根幹部分は否定しました。

 ましてや、「栄にとって伊調の4連覇、国民栄誉賞は憎むべき事実だった」などはとんでもないウソです。しかし、そうしたことが告発状に書いてあったため、事実として一方的に報道されました。

〈今年1月、女子レスリング五輪4連覇中の伊調馨選手や彼女を指導する田南部力コーチらが栄元監督から「パワハラ」を受けたとして、代理人弁護士が内閣府に告発状を提出。日本レスリング協会は第三者委員会を設置し、調査に着手した。その結果、パワハラの一部が認定され、栄元監督は強化本部長などの要職を外された。しかし、ここに来て、栄元監督が反撃を開始。9月20日、ウソの告発によって名誉を傷つけられたとして、330万円の損害賠償を求め、田南部コーチを名古屋地裁に訴えたのである。〉

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