「伊調馨」「田南部コーチ」にこれだけは言いたい――大悪人にされた「栄和人」が独占初告白

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「目のやり場に困る」

 また、田南部コーチに対する「伊調の指導をするな」との発言は、2010年にモスクワで世界選手権が行われた時に出たものです。

「今のようなやり方を続けるなら、全体練習の時間内に馨の指導をすることはやめてもらいたい」と言いました。私は直接見ていませんが、大会のウォーミングアップの場で、馨選手の膝枕で田南部コーチが横になっていたらしく、あきれたコーチや選手たちから「緊張した場であれはなんだ」と批判が上がっていました。

 合同合宿中や世界選手権など男女同時の大会では2人だけで外出してしまい、他のコーチらが探し回ることも度々でした。2人の「蜜月」に、女子選手からも「目のやり場に困る。気が散って練習にならない。何とかしてほしい」という訴えがあった。そのため、当時の女子担当コーチが2人に注意したことが何度かあったのです。私が注意するというより女子担当コーチからの方が多かった。

 16年のリオデジャネイロ五輪でも、IDカードを持っていないはずの田南部コーチが、馨選手が試合に出る直前のウォーミングアップ会場にいたのを見ました。ワンデーパスでもあるのかと思いましたが、他のコーチたちも驚きました。他人のカードの不正使用でもしなければ入れないはずでした。私もすぐに選手の試合があったし、「2人だけの世界」を作っていて、コーチたちも問い質すことができなかったと聞きました。

〈一見、伊調選手と田南部コーチの関係は、試合に勝つための師弟愛ゆえと見えたかもしれない。しかし、その実態は、男女の親愛の情を現場に持ち込んでいただけではないのか。その結果として、他の競技者たちの違和感や嫌悪感を醸成し、ついにはハレーションを引き起こしていたわけだ。しかも、田南部コーチは、妻子持ちなのである。〉

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