沢田研二の「脱原発」と「被災地への思い」、毎年3.11に新アルバムを発売

芸能2018年10月23日掲載

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 ワガママ、スター気取り、プロじゃない……。10月17日のさいたまスーパーアリーナ公演のドタキャンをめぐって言われ放題の沢田研二(70)。だが、そう言っている人の多くは、ファンでもない外野の人々。ファンが浸る、現在のジュリーの世界を紹介しよう。

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 まずドタキャンとなった「沢田研二 70YEARS LIVE 『OLD GUYS ROCK』」というツアータイトルの『OLD GUYS ROCK』こそ、今年(2018年)3月11日に発売されたミニアルバムのタイトル名である。

 ジュリーは11年に起こった東日本大震災の翌年から、毎年3月11日にアルバムを出し続けている。それは以下の通り。

●12年『3月8日の雲~カガヤケイノチ』
収録曲「3月8日の雲」「恨まないよ」「F.a.p.p」「カガヤケイノチ」

●13年『Pray』
収録曲「Pray~神の与え賜いし」「Uncle Donald」「Fridays Voice」「Deep Love」

●14年『三年想いよ』
収録曲「三年想いよ」「櫻舗道」「東京五輪ありがとう」「一握り人の罪」

●15年『こっちの水苦いぞ』
収録曲「こっちの水苦いぞ」「限界臨海」「泣きべそなブラッド・ムーン」「涙まみれFIRE FIGHTER」

●16年『un democratic love』
収録曲「un democratic love」「福音よ」「犀か象」「Welcom to Hiroshima」

●17年『ISONOMIA』
収録曲「ISONOMIYA」「揺るぎない優しさ」

●18年『OLD GUYS ROCK』
収録曲「グショグショ ワッショイ」「ロイヤル・ピーチ」「核なき世界」「屋久島 MAY」

 12年以降、ジュリーは他に、アルバムを出してはいない。上記の曲は全てジュリーの作詞で、脱原発、被災地への思いを歌ったものがほとんどである。

 また、13年以降のジャケットは、いずれも“PRAY FOR JAPAN”あるいは“PRAY FOR EAST JAPAN”と刻まれた復興支援のリストバンドで、ジュリーの姿はない。ちなみに12年の『3月8日の雲』のジャケットだけ、震災3日前の8日にジュリーが自ら撮影したという雲の写真が使用されている。

「当時、ジュリーが語っていたのは、自宅の近所を散歩しているときにたまたまぽっかり浮かんでいる雲を見つけ、携帯電話で撮影したものだそうです。その3日後に震災が起こるとも知らず……みんなそうだったよね、という思いを込めたと。震災当日、ジュリーは栃木県佐野市で音楽劇『探偵~哀しきチェイサー』に出演中で、激しい揺れに襲われて上演は中止に。ホテルのロービーで夜を明かし、翌日になってテレビで惨状を知って決めたんだそうです。『この先、震災のことしか歌にしない』と。以来、ジュリーはそれを貫いているわけです」(芸能記者)

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