元公務員が訴えた宇佐市の「村八分騒動」 それぞれの言い分

国内 社会 週刊新潮 2018年10月18日号掲載

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〈WELCOME TO USA〉

 USAがアメリカ合衆国のように読めるからなのか、大分県宇佐市の国道沿いには、大きな看板が掲げられている。市内には自由の女神も立っており、洋風な名前が街の“売り”でもあるようだ。

 その宇佐市の住民が「村八分にされた」と裁判を起こしたのは10月2日のこと。USAをアピールしている割には日本的な争いごとだが、原告は、地元で農業を営む亀山義勝氏(69)=仮名=である。

「亀山さんは宇佐出身で、兵庫県の公務員として働いたのち、定年退職でUターンしてきた人です。ところが、地元の自治会への加入を拒まれたことからトラブルがエスカレートし、“平穏に暮らす権利を侵害された”として330万円の慰謝料を求め、自治会の新旧区長3人と市を提訴したのです」(社会部記者)

 現地を訪ねてみると、そこは市の外れにある14戸の集落。さっそく亀山氏に、どんな目に遭ったのか聞いてみる。

「私に対する仕打ちは、それはひどいものです。挨拶しても誰も返事してくれない。ある日、置き忘れた帽子を探していたらハサミや刃物で切り裂いて捨ててあった。畑に続く道に『私道』『市道』と落書きされたこともありました。この道を通らないと畑に行けないことを知ったうえでの嫌がらせです」

 また、畑にはイノシシ除けのネットを張っていたがそれも何者かに切られてしまったという。

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