遅すぎたの声も… テイラー・スウィフトが“反トランプ”を表明したタイミング

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テイラー支持候補が劣勢

 さらにはテイラーお膝元のテネシー州では、共和党候補が優勢という厳しい現実も。同州は、もともと共和党色が強い土地柄。ニューヨークタイムズがウェブ上で公開している世論調査では、テイラーが名指しで批判した女性議員マーシャ・ブラックバーンの支持は54%で、一方の支持するフィル・ブレデセンは40%、未定が6%なのだ。

 これはテイラーの呼びかけから4日が経った10月12日時点でのデータであり、ひょっとすると、その後は民主党支持が一気に伸びている可能性もある。とはいえ、「テイラーが民主党支持表明!」と大々的なニュースになった割には……という感も否めない。ならば、もっと早く旗幟を鮮明にすればよかったのでは?

「彼女がインスタグラムに投稿したのは、全米ツアーが終わった翌日です。ツアー中に意見を出せば、会場周辺でデモなどが起こることを避けるためでしょう。ただタイミングについては、『2016年に今回のような発言をすべきだった』なんて意見もありますね。『あの頃に表明すればトランプ大統領は誕生しなかったかも』というわけです」(関氏)

〈2年間の間に起きた様々な出来事によって、政治的な立場を表明しようと考えを改めた〉とインスタグラムに書いたテイラー。投稿で具体的に触れられているわけではないが、「ファンならピンとくる出来事」(関氏)が、この間に主に2つあったという。

 1つは“セクハラ裁判”。昨年8月に彼女の勝利で終わったこの裁判は、テイラーの尻を触ったことで首になったラジオ局DJが、解雇はテイラーのせいだとして300万ドルの慰謝料を求めたもの。テイラーは逆に訴え返し、1ドルの慰謝料を求めた。カネじゃなく、もっと大切なもののために戦った、というわけである。

 そしてもう1つが、ラッパーのカニエ・ウエスト(41)との確執だ。

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