慰安婦問題は封印? 「週刊金曜日」社長になった「植村隆」の大放言

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ヒラ社長

 会見では、ことさらにカネについて触れていた。「社員の中で一番低い給料にしてほしい」と会社に伝え、交通費などをいかに削っているかを吐露。まさか“メザシの土光敏夫”のつもりでもあるまいが。こうした就任会見を、元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏は、

「植村氏自身が“慰安婦”と“(女子)挺身隊”を混同して報じました。全体の記事として不正確だったことは否めません。それを彼は、“社内の先輩に放っておけと言われたから説明しなかった”と手記に書いていた。誰かを批判する資格などないのでは」

 と冷ややかだし、「週刊朝日」元編集長の川村二郎氏も手厳しい。

「“私の問題は日本のジャーナリズム史に残る”と言ったようだけど、ちょっと盗人猛々しい気がします」

 会見後にあらためてカネの件を訊ねると、メールで、

「航空便代などの交通費、東京での宿泊代は、会社からいただく給与の中で支払います。別途、経費としていただく考えはありません。自己負担です」

 こんな回答。給料が低いので“ヒラ社長”と呼んでくださいともおっしゃる。ずいぶんと滑らかだ。

 ところで、「週刊金曜日」誌上では慰安婦問題を書かないのか。

「私は、自分のコラムであっても、自分の裁判や慰安婦問題については『週刊金曜日』では、一切書きません。もちろん、この種のテーマは、“植村バッシング”と闘う元朝日新聞記者という立場で、これからも書き続けます。しかし、発表は他社の媒体になります。『週刊新潮』に書かせていただければ、幸いです」

 と、さっそく営業をかけてきたのだった。

週刊新潮 2018年10月11日号掲載

ワイド特集「秋の夜長の人間喜劇」より

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