トランプ大統領から安倍首相が貰った“嫌な誕生日祝い”

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 妙な造語を生み出すのが好きなのは、女子高生だけではないようだ。先月26日、日米首脳会談で新たな関税交渉を始めることが合意され、物品貿易協定(TAG)と名付けられた。従来、俎上に載せられていた協定は、自由貿易協定(FTA)。突然の新しいアルファベット3文字の登場に現地記者は、“SOS”だったという。

「交渉担当の茂木経済再生担当大臣が会見で説明したが、FTAとの違いが分からない。30分間の会見で何度も、これはFTAなのでは?と同じ質問が飛び、その度に否定する大臣の顔にも苛立ちの色が滲んでいました」(政治部記者)

 安倍首相が、〈FTAとは全く異なるものであります〉と会見で説明した直後、外国人記者が質問の中でFTAと発言し、すかさず首相が訂正する一幕もあった。

「米メディアは、〈日米間でFTA協定の交渉合意〉と、報じています。日本メディアは、政府に従いTAGと書いていて、かなりの温度差がある」(同)

 この差について、官邸関係者に聞けば、

「政府が、来年の参院選が終わるまでFTAという単語を使いたくないだけです。農産物の関税引き下げと自動車の関税引き上げが連想されるFTAは、イメージが悪い。だから名前を変えて、協議中は関税率を変えない取り決めも入れた。が、逆に考えると、協議が終われば関税率を変えて良いと言ったようなもの。訪米中、トランプ氏に誕生日を祝われていたため、『首相が嫌なプレゼントを貰って帰ってきた』と噂していますよ」

 今後の対応について、

「安倍首相がプレッシャーを掛けた方が良い」

 とは、国際ジャーナリストの堀田佳男氏。

「対米自動車輸出台数は174万台ですが、日本法人がアメリカで作る車の台数はその2倍以上。経済効果、雇用対策の両面で貢献しているのに、高い関税を掛けようと動くなら、減産や、工場撤退をチラつかせる強気な態度が必要です」

 アンハッピーバースデー。

週刊新潮 2018年10月11日号掲載

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