複数の女性が告発! 「私が施された性的カウンセリング」 臨床心理学の権威に裏の顔

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行為後に蕁麻疹

 佐々木さんが振り返って続ける。

「その2カ月後だったと記憶しています。彼と2度目のコトに及びました。覚えているのは途中で彼が萎(な)え、手で自らを奮い立たせていたことです。やはり彼は最後まで避妊しませんでした。その後、今年の3月だったと思いますが、その時は、私が彼に口でしました」

 一方で、長谷川氏と性的な行為を行うごとに佐々木さんは苦しみを味わうことになった。

「2度目に最後までした後、彼が帰ってから全身に蕁麻疹(じんましん)が出て、私は気も狂わんばかりの痒さに見舞われました。私から求めたのは事実です。でも、終わった後に虚しさというか、寂しさというか、ものすごいストレスに襲われてしまうんです」(同)

 前出の衣川氏が説明する。

「元々、クライエントはストレスをこじらせて鬱やパニック症状を起こし、カウンセリングに来ています。そして改めて確認しておくと、クライエントがカウンセラーに抱く愛情などの感情は、本質的にはカウンセラーに向けられたものではなく、あくまで、それまでの人生で得られなかった感情をカウンセラーに投影しているに過ぎません。したがって、本来の恋愛対象ではないカウンセラーと性的関係を持つことで、クライエントは後悔し、罪悪感を抱き、ストレスレベルが上がってしまう。症状が悪化するのは当然です」

 再び佐々木さんが証言する。

「後に彼は、私としたことを、『奈々子さんを助けてあげたくて』と説明していましたが、とにかく私の情緒不安定がひどくなり、彼のことをひどく責めるようにもなってしまいました。でも、その時はまだ彼のことを信じていた。私のためを思って、私が良くなるためにしてくれたのだと。しかし今年の夏、思い余って東京の山脇由貴子さんという女性のカウンセラーに彼との経緯を相談すると、『何言ってるの。そんなの下心あるに決まってるじゃない。そのカウンセラー、きっと他の人にもそういうことをしていると思うよ』と言われ……。彼は他の人にはしない特別なことをしていると私に説明していました。今では彼に憎悪と嫌悪しか感じません」

 そして、女性カウンセラーが佐々木さんに伝えた「読み」どおり、長谷川氏が「特別なこと」をしているのは彼女だけではなかった――。

(2)へつづく

週刊新潮 2018年10月4日号掲載

特集「『宮崎勤』『宅間守』を分析した臨床心理学の権威に裏の顔! 被害女性が告発! 『私が施されたセックス・カウンセリング』」より

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