江夏豊は「大谷翔平」「吉田輝星」をどう見ているか 甲子園は“永遠に憧れの場所”

野球 週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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〈昭和43年(1968年)に江夏豊氏(70)が達成した年間401奪三振の記録は、50年が経ついまも破られていない世界記録だ。金字塔を打ち立てた江夏氏に、“現役”2人はどう映っているのだろうか。まずは二刀流で活躍中のエンゼルス・大谷翔平選手(24)について――〉

 僕には理解できないところがあるかな。実は、日ハムの栗山英樹監督に二刀流について聞いたことがあったんですよ。すると、こう話していました。

「本人が投げて、打ちたがっているんです。しかも、どちらをやらせても素晴らしい。監督としてはどっちをやれとは言えませんよ」

 球団にとって戦力と考えるのは、ピッチャーで15勝、バッターならホームラン30本、というところでしょう。でも、彼の場合は、どちらも才能があっても、結局は、どっちつかずになってしまっている。一つに絞った方がいいと思います。DHでメシを食い続けたいなら、いまのホームラン数だと、物足りない。最低でもホームラン30本は欲しいところです。あれだけのスピードの球を投げられるピッチャーはそうそういないのですから、やはり投手として大成してもらいたいですね。

 それよりも気になるのは、彼はプロに入ってからまともに1年間野球をやっていないこと。肘はともかく、すぐに足が痛い、マメがつぶれたと言う。まずは、1年間使える体を作らないといけません。僕の頃は、肘や肩を痛めて「ここがおかしい」と言っても、

「可笑しければ笑え」

 それしか言われず、まともに取り合ってもらえませんでした。根性、根性でしたからね。

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