江夏豊は「大谷翔平」「吉田輝星」をどう見ているか 甲子園は“永遠に憧れの場所”

スポーツ 野球 週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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永遠に憧れの場所

〈根性と言えば、甲子園での“投げ過ぎ問題”が思い浮かぶ。金足農業高の吉田輝星(こうせい)投手は計6試合で881球投げたが、それは若い投手を潰しかねないと物議を醸した。自身の高校時代について「甲子園にも出られず、地区予選でやっとベスト4という成績だったので、プロに入れるなんて思っていなかったんですよ」と江夏氏は語るが……。〉

 本人は投げたくて投げている。僕に言わせれば、そこまで面倒を見る必要があるのか、と思うけどね。肩を壊しても本人の責任。それで潰れるならそれまでですよ。野球選手にとって、グラウンドは戦場なんです。

 それに僕にとって、高校野球の甲子園はまったくの別物。高校野球を見る心構えもきちんとせねばならないと、50歳くらいまでは正座をしてテレビ中継を見ていました。いまはそうしませんけど、今年も朝から時間の許す限り甲子園を見ています。いくらプロで実績を積んでも、高校生の僕が出られなかったことに変わりはない。永遠に憧れの場所です。

 金足農業の吉田くんは何百球も投げて、もう投げられないと、最後はライトにまわる。それを見て、みな感動するわけです。彼はいいピッチャーですね。あの腕の振り、持って生まれた体力。バッターへの強い気持ちも持ちあわせている。50歳以上も年下ですけど、改めてすごいと思います。本人もプロに行きたいようだし、是非、頑張ってもらいたいですね。

特集「『江夏豊』特別インタビュー 年間401奪三振から半世紀 『王貞治との対決で金字塔達成』にこだわったワケ」より

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