日本初の“受刑者専用”求人誌「Chance!!」 女性編集長が創刊の意義を語る
今年(2018年)3月に創刊した求人誌「Chance!!」。季刊のフリーペーパーなのだが、書店にも街に置いてあるのを見かけることはない。どこに行けば見られるかといえば、刑務所や少年院などの、いわゆる“塀の中”。日本初の刑務所や少年院専門の求人誌である。
とある企業の募集要項にはこうある。
●採用できない罪状・病気等:制服を着た状態で入れ墨やタトゥーが見える位置にある、詐欺、窃盗、性犯罪、殺人――。
なぜこの求人誌は生まれたのか、その中身を紹介しつつ、発行元「ヒューマン・コメディ」社長で編集長の三宅晶子氏(48)に話を聞いた。
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まず一般の求人誌との違い。9月に発行された第3号【秋号】を見てみると――。
表紙には、〈「絶対にやり直す」という覚悟のある人と、それを応援したい企業とを繋ぐ求人誌〉とある。漢字には全てルビが振ってある。これは全ページ共通だ。
三宅氏:日本は中学卒業までは義務教育って建前はありますけど、家庭の事情などで、小学校の途中までして出ていなかったりする人も現実にいるんですよ。ですからフリガナは必須なんです。
表紙をめくると、〈表紙の人〉として男性のインタビューが掲載されている。彼も出所者らしい。〈頑張ってる歴2年8カ月〉とある。現在は工場生産ラインのリーダーとして部下もいるという。
Q.なぜこれまで“飛ばずに”頑張れたのでしょう?
A.出所した仲間がいて、いろんなことを話しやすかったのが一番大きいかな。上司もみんないい人だったからだと思います。寮も用意してもらって、環境もよかった。
Q.昔の自分と比べて、変わったと思うことはありますか?
A.目先のことに捉われなくなった。前は「おカネおカネおカネ」で。でもそのときは、失うものが大きかった。“中”は楽。現実を見て、“外”ではもっと苦しい思いをしている人もいるんだと思った。(略)
Q.表紙になって、見てもらいたい人は?
A.刑務所でお世話になった担当の先生方。
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