去勢手術せず堕胎薬を注射… 獣医師が明かす「殺処分ゼロNPO」の悲惨な光景
滝川クリステルも見限った「ピースワンコ」の捨て犬虐待(2/2)
“殺処分ゼロ”を掲げふるさと納税を集めるプロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」の実態を、獣医師の竹中玲子さん(54)が告発する。事業を行うNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の医療サポートを務めた竹中獣医師が見たのは、劣悪な環境に押し込められたストレスによって、集団リンチを行う犬たちの姿だった。「平均すると1日1頭は死んでいました」と明かす彼女を含め、スタッフはPTSDを発症したという。
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〈ところで、“犬死”を少しでも減らすためにも、動物の健康を守るためにも、動物愛護運動の基本中の基本とされるのが不妊・去勢手術だ。ところがピースワンコは、これを基本的には行わないという姿勢を貫いている〉
ピースワンコは、普段は同じ犬舎にオスとメスを一緒に入れ、発情して出血があったメスは、「ヒート部屋」と呼ばれる別室に隔離します。しかし、長毛種などは発情に気づけないことも多く、そういう場合、妊娠してしまう。また、オスは2キロ離れたところにいてもメスの発情がわかるので、去勢しないと大きなストレスになるのです。
2回以上出産した犬や、長毛で出血が確認しづらい犬には、不妊手術をすることもありますが、それだけではとてもだめです。PWJの大西健丞(けんすけ)代表理事の奥さんでピースワンコのプロジェクトリーダーの大西純子さんに、「私が道具をもってきて不妊・去勢手術をします」と提案しても、反応はありませんでした。彼女は、「おとなしい男の子は、女の子をレイプするようなことはしないよ」と本気で言うのですが、それは幻想にすぎません。
実際、シェルターでは子犬もよく生まれますが、寄生虫や原虫の感染で死んでいく。もっとひどい状況も生じています。昼の出産であれば子犬を犬舎から取り出せるのですが、夜に出産があった場合、子犬は血の臭いがするので、多頭飼育の犬舎のなかで食べられてしまうことがあるんです。その場合は朝、肉片が散らばっていて、何頭生まれたのかさえわかりません。
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