大地震で発電所全滅「東京ブラックアウト」が発生したら… 乗り切る術
ブラックアウトという聞き慣れない現象が、北国の人々を闇に包んだ。電力業界では発電所の一斉停止を意味する非常事態。果たして東京では起こるのか。
北海道のほぼ全世帯、約295万戸の灯りが一斉に消えた大地震。停電が解消した後も、道内では節電が強いられ急場を凌ぐ状況が続く。
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「地震によって、震源に近い苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所にあるボイラーやタービンが、故障で運転が続けられなくなったのが全ての始まりです」
とは、電力システムに詳しい、東京大学特任教授の荻本和彦氏だ。
「道内唯一の原発が停止中の上、この火力発電所がストップしたので北海道の全需要に対し半分近い発電能力が失われてしまいました。このように需要と供給のバランスが崩れると、他の発電所では需要を支えきれず運転が停止してしまう。それで復旧が遅れるのを避けるため、北海道電力管内の発電所全てが停止する装置が働いたのです」
これを東京に置き換えてみたらどうだろう。そもそも、首都圏の電力需要は最大約5千万キロワットで、その大部分が東京湾岸の火力発電所でまかなわれている。そのため、震度7の地震で損壊が起こって全滅、という最悪のシナリオのもとでは、ブラックアウトの可能性を考えないわけにはいかないと荻本氏は続ける。
「東京湾にあるすべての火力発電所が一斉に停止すれば、北海道と同様の事態になる可能性はあります。もちろん、非常時は東北電力や中部電力などから融通して貰える約束ですが、上限が決まっているので、とても補えない。一旦はブラックアウトが起こることを完全に否定することはできない」
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