ドラフト上位確実の「大阪桐蔭」根尾&藤原、スター候補「報徳」小園 第100回「夏の甲子園」怪物たちにつく値札

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チームメイト「藤原恭大」も

 ドラフト上位指名確実なのは、チームメイトの藤原恭大(きょうた)も同じで、

「各球団が注目する大型外野手です。50メートル5秒7の俊足でありながら通算本塁打26本のパンチ力も備えています。将来の軸となる野手候補として、そして打率3割、30本塁打、30盗塁の“トリプルスリー”を狙える選手として、各球団が手ぐすねを引いています」

 藤原は2年時からU18日本代表のエリートだ。しかし根尾とは対照的に、父親が大阪で焼鳥屋をやっていると報じられ、“地元の子”といった趣がある。

「でも実は、違うんです」

 と、当の父親、史成(ふみあき)さんは苦笑い。

「焼鳥屋は副業というか趣味でやっておりまして。本業は、機械設備工事関連の会社経営です。焼鳥屋の親父というイメージが独り歩きするのはあまりよろしくないんですけど。でも、いつでも野球の話ができる場を作りたかった。店には、それこそ大阪桐蔭OBや阪神の元選手なんかもよく来てくれはって、高いレベルの野球談義ができます。うちはお兄ちゃんも野球をやっていましてね、息子らのためにそういう環境を作りたかったんです」

 恭大の兄は、昨夏休部したPL学園の最後の部員だ。史成さん自身は、高校時代にピッチャーだったという。

「でも、たいしたことなかったので上のレベルは諦めましたね。恭大は、生まれたとき4千グラムと大きかった。小学生時分から週2、3回はバッティングセンターに通わせて、300スイングはやらせていました。兄弟2人分なので年間200万円ほどかかりましたかね。あまり厳しくしなくても兄弟で競い合うので、そのうち自主的に練習して、どんどん上手くなっていきました」

 結果、プロに手が届くところまできたわけだ。先のスカウトが明かす。

「藤原くんはすでに、“どうも西武が1位指名を狙っているようだ”なんて情報が流れたりするほど、各球団から注目されています。それは根尾くんも同じ。2人は、ドラフトでは競合になるでしょうから、清宮幸太郎選手と同じ、契約金1億、年俸1500万はいくんじゃないですか」

 超高校級の2人を擁する大阪桐蔭は、ほかに4人もU18代表候補がいる。北大阪大会決勝では23得点の大勝。大会史上最多記録を塗り替えた。今年のセンバツを制し、春夏連覇がかかっている。

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