親は知らない「パパ活」女子の売り手市場 セミナー開催、“生みの親”デートクラブが明かす実態

社会 週刊新潮 2018年8月9日号掲載

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入会金3万円、紹介料2万円

 くだんのユニバース倶楽部について、この組織の事業戦略部部長の山岸智氏に尋ねると、

「私たちは東京都のデートクラブ条例に基づいて届け出て、認可されているデートクラブ。同業は関東だけで60〜80あるようで、ルーツは置屋にあるとか。メジャーになったのは1980年代に愛人バンク“夕暮れ族”が登場してから。当時は、女性が写ったアルバムを富裕な男性のもとに持参し、お勧めしていましたが、いまはそれが会員サイトに形を変えています」

 実は、パパ活という語も、

「2015年4月、私たちのマーケティング会議で生まれました。そのときの認識は、パパ活=肉体関係も含めた大人の交際関係。職業愛人のような女性よりも、富裕層への好奇心のある女性に入会してほしくて、ライトな言葉を充てました。ただ、同年末に商標登録しようとしたら、すでに広く浸透している言葉だからと却下されたんです」

 では、ここではどんな男女がどう交わるのか。

「連絡がつき、デートの約束ができる有効会員が、7月28日現在、男性2408名、女性7591名。女性は大半が20代前半で、学生かOL。男性は40〜50代が多く、経営者のほか、医師や弁護士、会計士などが目立ちますね。デート代を経費で切れる方が多いと思う。IT系で起業した方とかも。男性は紹介料を払うと、1回はその女性とデートしなければなりません。その代り、女性の顔写真6枚に動画3本、プロフィールを見て決められます。私たちが行うのは、最初のデートのセッティングまでです」

 そして、セッティングしやすく仕組まれている。

「会員は男女とも、スタンダード、ゴールド、プラチナ、ブラックの4ランクに分かれます。男性はスタンダードが入会金3万円、紹介料2万円ですが、ブラックは入会金30万円、紹介料が都市部10万円、地方8万円に跳ね上がる。ゴールドの男性だと、ゴールドかスタンダードの女性としかデートできません。一方、女性は入会金等が無料で、ランクは面接時のルックスでほぼ決まり、知的で清楚で品がある子が好まれる。CAや芸能人はランク付けで有利になります。本人にはランクを伝えませんが。高学歴の女性も人気です」

半数は奨学金返済のため

 で、実際、デートはどんな内容なのか。山岸氏は、

「男性は女の子と食事以上の関係になりたくて来る方が多い。だから“食事だけしか無理ですけど、お金がほしい”と言う子は、審査でお断りする場合もあります。ブラックレベルの女性なら、それでもオファーが来ますが、スタンダードでそれでは難しいですから」

 そう認める。ほかのデートクラブ関係者は、こんな証言もする。

「多くのクラブでは、女性の意志を事前に確認します。Aは初回は食事のみ、Bは2回目以降は肉体関係の可能性あり、Cは初回から相手によっては肉体関係あり、Dは初回から誘ってもらっていい。それを男性に示して選んでもらうのです」

 多くの女性は食事だけでは稼げないという。だから覚悟が必要だが、若い女子がなぜそこまで腹を据えるのか。再び山岸氏が言う。

「登録する女性の半数は奨学金の返済が理由です。最初は“とにかくお金がほしくて”としか言わない子も、よく聞くと、奨学金の返済で生活に余裕がないというケースが多いんです」

(2)へつづく

特集「新潟県知事ものめり込んだ! 親は知らない『パパ活』女子の売り手市場」より

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