「井岡一翔」現役復帰宣言 確執父への“隠れたメッセージ”

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

 元3階級王者・井岡一翔(29)が現役復帰を宣言した。

 大晦日のTBSボクシング中継直後に電撃的に引退会見を行ってからわずか7カ月足らず。舌の根も乾かぬうちになぜ復帰するのか。

「一翔の目的はただ一つ。親父から離れてボクシングをしたいというだけです」

 とボクシングライターが明かす。

 井岡父子の確執の発端は一昨年秋、週刊新潮が報じた井岡ジムの脱税疑惑だ。この記事を読んで自分が稼いだ金の使途を知った一翔は、ジム会長で実父の一法氏に愛想を尽かし出奔。交際していた歌手・谷村奈南の家に転がり込み、昨年5月に結婚した。

「結婚は父と決別する第1段階、引退は第2段階でした。年明けから水面下で移籍先を模索していました」

 だが、復帰には“〆切”がある。一翔を失い、スター不在となったTBSは、“一翔復帰”を恒例の大晦日中継の目玉にしたいのだ。

 実は、TBSと一翔は、移籍先が決まらないケースも想定していた。それが“アメリカデビュー”である。日本では制度上、どこかのジムに所属しないとリングに上がれないが、アメリカにはそんな制度はない。

「アメリカもスーパーフライ級のスター不足に苦しんでいるので、一翔はウエルカムでした」

 9月8日に米カリフォルニア州でリングに上がるという一翔だが、もしや“大晦日”もアメリカでやるつもりなのか。

「それは無理。TBSは大晦日までに日本のジムに移籍させるつもりです。が、そのためには一法氏の許可が不可欠。いきなり移籍というのでは一法氏は納得しませんが、こうやってアメリカでワンクッションおけば説得しやすいと考えた。つまり次戦は“親父よ、移籍を認めてくれ”というメッセージなのです」

 やれやれ、面倒な父子だ。

週刊新潮 2018年8月2日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。