オウム時代の「女性信者殺害」を隠蔽! 「上祐史浩」に教祖の資格はあるか?

社会週刊新潮 2018年7月26日号掲載

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 近年、ともすればコメンテーター扱いされているけれど、改めてこの男の「罪」と「闇」の深さを思い知るのである。麻原彰晃の処刑と共に明るみに出た、オウム真理教の「女性信者殺害」事件。現場にいながら隠蔽してきた嘘つきに、教祖然と振る舞う資格はない。

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 顔面蒼白……。

 4月中旬、初めて「女性信者殺害」について質した際、「ひかりの輪」・上祐史浩代表(55)の動揺は明らかだった。

 本誌(「週刊新潮」)が警察も把握していなかったオウムの女性信者殺害事件について報じたのは、7月19日号でのこと。

 キッカケは、生前の新実智光・元死刑囚の証言である。曰く、1991年頃、吉田英子さんという27歳の女性信者が横領を疑われ、麻原に呼び出された。そこにいたのは、新実、中川智正・元死刑囚、上祐氏ら。詰問の末、「ポア」を決めた麻原は、新実、中川に吉田さんの身体を押さえさせ、自ら首を絞めて殺害した――というものだった。

 重大な事案である。そこで、吉田さんの実在、そして新実証言で出た時期に父母と連絡が取れなくなっていたことなどを掴んだ上で、当事者である上祐氏に4月中旬、この事実を確認した。「わからない」「いや……調べてみます」――明らかに顔色を変えながら必死で逃げを打っていた彼だが、この7月6日、麻原、新実、中川らの死刑が執行されると豹変。「麻原は指示のみ。中川が注射で絶命させた」という点を除いては、新実証言とほぼ重なる事実を認めたのである。もっとも自らは殺害の最中、「部屋の端っこの壁際で、ビビッて驚愕して見ていただけ」と主張しているが……。

 この件、既に時効が成立しているが、当時、捜査当局がきちんと調べていれば、「上祐氏も何らかの重罪に問われていた可能性がある」(社会部デスク)。それゆえ、彼は時効前、そしてその後も事実をひた隠しにしてきた。

 殺人事件の隠蔽は、むろん世間を欺く反社会的行為。まして、彼が口を貝にしている間に、娘の帰りを待ちわびていた吉田さんの両親は世を去っている。二重の意味で罪深いのだ。

「その後の彼の対応も、実に狡いものでした」

 と社会部デスクが続ける。

「『週刊新潮』の取材を受けた直後から、わざわざ自分でいくつかのメディアにこの事案を伝えています。新潮の記事が出る前に『自分から告白した』……式の報道を出して“毒消し”を狙ったのでしょう」

 悪知恵ばかりが働くが、その目論見は上手くいかず。先に本誌の記事が出ると一転、普段の饒舌はどこへ行ったか、本件についての問い合わせには、「文書での回答でした」(同)。19日に予定されていたトークライブも、なぜか急遽キャンセルとなったのである。

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