西日本、九州北部、鬼怒川… 近年頻発する「大雨水害」の原因は地球温暖化?

国内 社会 週刊新潮 2018年7月19日号掲載

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“3割以上の増”

 同じく気象予報士の大野治夫氏は、

「梅雨前線が移動せずに留まり続けた影響で、豪雨をもたらす雲が発生し、夥(おびただ)しい降水量となりました」

 こう説明した上で、

「ここ数年の豪雨には、地球温暖化に伴う空気の流れの変化が関係しているのかもしれません」

「空気の流れの変化」に関しては後述するが、気象庁の統計によれば、1976年から85年の10年間で、1時間の降水量が50ミリ以上だった回数は173・8回(アメダス1千地点あたりの平均)だったが、2007年から16年の間は232・1回と3割以上増えている。

 こうした実態を受け、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が警告する。

「そもそも『数十年に1度の大雨』と言われていますが、それはその場所においてという意味なのです。日本全土を対象として考えれば、毎年のように豪雨災害は起きています」

 確かに、昨年の九州北部豪雨、鬼怒川が氾濫した15年の関東・東北豪雨、その前年の広島土砂災害と、最近、大雨による被害は頻発している。集中的な豪雨は増加の一途を辿っていると言えよう。その原因は一体どこにあるのか。

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