サッカー日本代表「究極の強化策」は帰化選手の起用 この3名が日本国籍なら…

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日本では、まだまだ帰化には高い壁

 今大会でもルーツを他国に持ちながらも、自国の代表として活躍したことでファン・サポーターを熱狂させた選手がいる。フランスのキリアン・エムバペはカメルーン出身の父親とアルジェリア人の母を持つフランス代表だ。

 同じくフランスの屈強なMFポール・ポグバはギニア系の両親をそのルーツに持つ。日本戦で同点ゴールをアシストしたベルギーFWエデン・アザールはベルギー生まれだが、両親はともにアルジェリア人だ。そして彼のアシストから2-2の同点ゴールを決めた大型MFマルアン・フェライニも、ベルギー生まれではあるものの両親はモロッコ人である。

 彼ら以外にも、スウェーデンを快足で苦しめたイングランドのFWラヒーム・スターリングはジャマイカ生まれで、7歳の時に母親とロンドンに移住し、英国国籍を取得した。日本人にはあまりピンとこないが、ヨーロッパでは二重国籍はよくある話で、どちらの国籍を選択するかは本人次第というグレーゾーンがサッカー界には存在する。

 もちろん日本にも東南アジアや中東から仕事を求めて来日し、日本人と結婚して(日本で生まれて)日本国籍を取得したサッカー選手やプロ野球選手は近年増えてきた。しかし、海外出身の選手が日本国籍を取得するにはまだまだ高い壁がある。

 20歳以上で日本に滞在して5年以上になるとか、配偶者が日本人であることなど細かい規則があるからだ。ただし、日本代表に海外出身の選手が皆無だったわけではない。

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