「無冠の帝王」にもなれない「清宮幸太郎」は「2軍の帝王」
1軍デビュー戦から7試合連続安打のプロ野球新記録を打ち立てた日本ハムの清宮幸太郎選手(19)。しかし鳴り物入りの怪物ルーキーはいま、ファームで発奮中だ。この先、彼を待ち受けるのは、「2軍の帝王」の呼称――。そんな声が聞こえてくるのである。
速報宮城野親方の“兄貴”旭鷲山が相撲協会に「白鵬をいじめ過ぎ」 電話で宮城野親方が語った“苦い本音”
速報「病的なギャンブラー」水原一平氏は対応次第で逮捕の可能性も
清宮クンは、5月28日に2軍落ちした。
「交流戦を翌日に控え、DH制が減ることと、外国人選手の復帰が理由でした」
と、スポーツ紙デスク。
「清宮はファーストとレフト、DHで中田翔選手や外国人選手とポジションがかぶります。出だしこそ好調だったものの、その後は21打席連続ノーヒットなど精彩を欠いていました。パ・リーグでは首位西武に1ゲーム差の2位という、競った状態でしたし、ファーム行きもやむなしでしょう」
そんな彼も、2軍へ行った途端に打ちまくる。6月22日時点の数字を挙げれば、15試合でホームラン10本。
「ファームの開幕から数えて、30試合で14本塁打。これはイースタン・リーグでトップです。彼が放った安打のうち2本に1本はホームランの計算となります。この変貌ぶりには目を瞠(みは)りますよね」
しかし、待てど暮らせど、1軍からはお呼びがかからない。野球評論家の江本孟紀氏によると、
「まだ大人の身体になりきっていないので、とりあえずいまは下で大事に育てるという方針でしょう。清宮選手はバットスイングが図抜けて速い。走り込んで身体ができ、試合に出続けられれば2割8分、20本は打てるんじゃないですかね。それだけの素質は備わっていると思います。プレッシャーに弱いというけれど、馴れれば大丈夫」
だから、チームはあたたかく見守っているとの見方だ。が、江本氏も口にした「プレッシャー」を弱点と指摘する人は多い。
[1/2ページ]