「無冠の帝王」にもなれない「清宮幸太郎」は「2軍の帝王」
プレッシャーに弱い
たとえば、先のスポーツ紙デスク。
「1軍と2軍では、球速やコントロール、そして勝負へのこだわりが段違い。当然ながら打席でのプレッシャーもぜんぜん違います。急性胃腸炎や限局性腹膜炎になりましたが、これもプレッシャーからでしょう」
高校通算111本塁打の記録にしても、手厳しい。
「練習試合も入っていて、すべて甲子園出場クラスから打っている本数ではないですから。甲子園では、1年夏に2本のみですし」
そんな姿がなんとなく、
「元巨人の“2軍の帝王”、大森剛選手に重なります」
と、スポーツジャーナリストの染谷恵二氏。
「大森は、慶大で三冠王を獲って巨人に1位指名されました。清宮と同じパワーヒッターで変化球に弱かった。繊細で、プレッシャーに弱いのもそっくりです」
大森選手は2軍時代に本塁打王3回、打点王を2回。なのに1軍ではさっぱりだった。ある球団のスカウトがこんな話をする。
「1軍で出ないことには、清宮くんは、清原和博選手のような“無冠の帝王”にもなれません。とにかくいまは、結果を出すことだけに全精力を注ぐしかない。日本ハムも、斎藤佑樹投手のように“飼い殺し”する余裕はないでしょうから」
早実の先輩後輩で、次の“2軍の帝王”を狙うことになるのか……。
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