スポーツ紙も一般紙も1面トップで「西野ジャパン」大絶賛はおかしくないか
“忖度メディア”の本領発揮!?
サッカーW杯の日本代表は、決勝トーナメント進出をかけたポーランド戦に敗れたにもかかわらず、1次リーグを突破した。これは事実だ。試合内容を巡って賛否両論が沸き起こったのも本当のことだ。
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そんな試合結果をどう報じるか、こんな時こそ、スポーツメディアの手腕が問われる局目に違いない。
筋金入りのサッカーファンほど実践しているが、「賛」も「否」も、感情的な議論は少ない。双方とも冷静に主張を戦わせている。
「勝てば官軍」は真理だ。だが、その一方で、セルジオ越後氏の「世界に対して恥をさらした」、「子どもたちにも『いい試合だった』とは言えない」(サッカーキング/6月29日)という指摘にも頷いてしまう――。
本音を言えば、サッカーファンは、こんな矛盾した気持ちを抱いている。そんな試合結果を、日本のスポーツメディアは、どう報道したのだろうか。
少なくとも「辛勝」に類する表現が出てこないとおかしいはずだが、スポーツ紙も一般紙も、多くはひたすら勝利を喜び、日本サッカー界に媚びるだけで終わった。
論より証拠、各紙の見出しを見ていただく。特に註釈のない限りは、全て6月29日の朝刊1面、最終版から引用した。その結果、スポーツ紙で最も恥知らずな紙面になったのは東京中日スポーツだ。
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