「西野監督、ごめんね」と言うべきサッカー専門家は誰 W杯前の予想を検証

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「ご意見番」は“最下位”を密かに示唆?

《「気持ちとしては日本代表のレベルは上がったと思いたいです。でも日本は、4年前も今もずっとポット4なんです。ということは、どの組に入ってもみんな格上の国だということです」(セルジオさん)

 ワールドカップでは1次リーグで強豪国同士がぶつかって早々に姿を消してしまわないよう、出場32ヵ国をまず実力別に4つのポットに分けてから組み合わせ抽選が行われるのです。いちばん強い国々がポット1。いちばん弱い国々がポット4。日本はこのポット4からずっと抜け出せないでいるのです。つまりどのグループに入っても日本にとっては「死の組」になるというのがセルジオさんの主張》(TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」公式サイト:17年12月9日)

 ちなみにセルジオ氏はW杯直前の6月9日、自身がコメンテーターを務める「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」(テレビ東京系列)で、1次グループの突破確率を「1~2%」と断言した。

 だが現実のW杯で日本はコロンビアに勝ち、セネガルに引き分けた。今のところは1位をキープしている。

 そうした現実を直面しても、全くぶれないのがセルジオ氏の美徳だろう。初戦に勝利しても、「コロンビア撃破も『喜ぶのは次勝ってから』 セルジオ越後氏『盆と正月が来たような幸運』」(サッカーキング:6月20日)と常に警鐘を鳴らし続ける。これこそが「ご意見番」の面目躍如に違いない。

外れてはいない山本昌邦氏

 2018年の元日、スポーツ報知はサッカーファンの人気作家・万城目学氏(42)に予測を依頼した。そして紙面に「サッカー 万城目学氏が新春特別寄稿 W杯イヤー日本代表への思い」が掲載される。読み応えのある内容だが、直接的な予測部分だけを引用させていただく。

《予想はあまり意味をなさない。私の率直な予想は今大会も一分け二敗の勝ち点1で予選敗退だが、そうあっさり終わるわけがない。それがハリルホジッチの真髄のはずだからである》

 ハリルジャパンから西野ジャパンへという大きな変更があったが、結果だけを見れば現時点で1勝1引き分けのため、万城目氏の予想は外れたことになる。

 スポーツ報知は同じ元日号で、「サッカー 山本昌邦さんがW杯ロシア大会を完全予想 日本8強『期待』」の記事も掲載している。日本代表U-23やジュビロ磐田の監督も務めた山本昌邦氏(60)だが、記事では、

《W杯経験があるバヒド・ハリルホジッチ監督の下、勤勉さと団結力で個の力不足を補おうとするが、課題は【決定力不足】。本田や香川ら軸は固まっていないが、指揮官が提唱する【縦に速いサッカー】がハマれば、決勝トーナメント進出も見えてくる》

 と指摘し、「8強を期待」と予測した。現時点では外れていない。

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