東松山市長選に出馬する「女性装の東大教授」 本誌に語っていた痛烈な“東大批判”

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“「女性装」の東大教授”として知られる安冨歩氏(55)が、埼玉県東松山市長選に出馬する意向を固めている(7月1日告示、8日投開票)。共同通信によれば〈虐待防止や市役所改革などを訴える考えを示し「子どもを守るという視点から全ての政策を見直したい」〉(6月11日)というのが、政界に身を転じる目的だそうだ。

 以下は、そんな安冨氏が週刊新潮に登場したインタビュー記事である。「東大エリートが日本を滅ぼす」と語っていた氏は、“「女性装」の市長”として、まずは東松山市から改革できるか。(※データは2014年8月14・21日号掲載時のもの)

 なお記事では「女装」となっているが、正確な安冨氏のスタイルは「女性装」らしい。自身を男と認識している男がする「女装」に対し、安冨氏は女物の装いが自然ゆえにこの格好。それが「女性装」なのである。

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 安冨教授は京都大学経済学部の出身。銀行勤務を経て研究生活に入った。97年に『「満洲国」の金融』で日経・経済図書文化賞を受賞。09年に東大東洋文化研究所教授に就任した。著書に東大を痛烈に批判した『原発危機と「東大話法」』も持つ。

「京大には変わった人が多かった。アル中の教授や、見た目が“仙人”のような8カ国語を喋れる学生とかね」

 とは安冨教授。

「だから、東大にはどんな変わった人がいるか楽しみに来ましたが、ほとんどいなかった。“なんてまともな大学だろう”と感激しました」

 しかし、4、5年しておかしなことに気づいた。

「ある学科の大学院入試に関する規則を作ることになり、入試委員の助教授が10人ぐらい集められ、1回につき3時間くらいの会議を5~6回やらされた。でも議論は進まない。そこで私は“こんなことでは皆クタクタになって、入試でミスが起きるからやめた方がいい”と言いました。すると主任の教員に呼び出されて、“あんたのせいで話がまとまらない。お前だけやめろ”ともの凄い剣幕。彼らは人間の判断を極力排除して、規則を作るための“合意形成”は熱心にやるが、前もって規則や決まりがないと、何もできないのです」

 それを痛切に感じたのは“五月祭”での出来事だった。

「学生がもの凄く厚い冊子を持っていたので、“何それ?”と聞くと、五月祭の参加規則だと言う。私は、学園祭というのは日頃規則で縛られている学生が鬱憤晴しのためにやるものと思っていたが、東大はそうじゃない。学生自ら膨大な規則を作る。“お好み焼き等について”とか細かいルールもある。官僚になるための練習をしているわけですよ」

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