東松山市長選に出馬する「女性装の東大教授」 本誌に語っていた痛烈な“東大批判”

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ブラジャーもスカートも

 さらに東大エリートの問題を確信したのは福島第一原発事故だった。

「あの時の東大関係者の自己正当化の話法は強烈でした。彼らはしたり顔でわざと話を難しくし、相手を煙に巻き自分の主張を正当化する」

 この話法を安冨教授は“東大話法”と名付けた。

「もちろん東大以外でも使う人はいる。それでもなお“東大話法”と言うのは、東大関係者が抜群に上手いから。権威を利用して、欺瞞に満ちた言葉で彼らは人々を騙す。東大は“東大話法”を駆使して社会に悪影響を与えるエリートを養成し、日本中に送り出している」

 東大教授による激烈な東大批判だが、ところで何故、女装なのでしょう。

「1年半前にダイエットに成功して体重が10キロ減った。すると男物の服が合わなくなり、女物のズボンを穿いたらピッタリでした。やがて普通じゃない安心感があることに気がついた。最近はブラジャーも付け、スカートも穿いています」

 それが“東大話法”とどういう関係が?

「私は、内的葛藤の隠蔽が、東大話法に繋がると考えています。それ故、私自身の内的葛藤の正体を突き詰めていくうちに、自己の性認識にズレがあることに気がつきました。私は身体的に男性で、性的対象は女性ですが、性的自己認識は女性性が強かったのです。その隠蔽が他者に対する攻撃性を生みかねないと考えて、隠さないことにしたのです。今は教授会にも女物を着て行っていますが、同僚は受け入れて下さっていて、とても感謝しています。もしそれが、東大を変える一助になれば、もっと嬉しいのですが」

 女装で東大を変える!

週刊新潮2014年8月14・21日号掲載

週刊新潮WEB取材班

2018年6月21日掲載

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