一発屋芸人が語る「僕たちはどう生きるか?」山田ルイ53世に“公開相談会”

芸能2018年6月20日掲載

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 6月4日、5日、都内書店で髭男爵の山田ルイ53世が最新刊『一発屋芸人列伝』の刊行を記念して、本に登場する芸人たちを相手にトークショーを開催した。ゲストはレイザーラモンHG、ジョイマン、ムーディ勝山、キンタロー。の4組。

『一発屋芸人列伝』は山田が総勢11組の一発屋芸人に取材し、その生き方をルポ形式でまとめたノンフィクションだ。

「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞し、発売前に重版が決定した話題作だけあって、両日ともに大勢のファンと多数のマスコミが詰めかけた。
山田は入場前に脇から会場を見て、「カメラがこんなに!」と久々のスポットライトに笑みを浮かべたが「いえ、これくらいでは浮かれないのが一発屋というものですよ」と平常心で登壇。

一発屋界を支える男「レイザーラモンHG」

まずイベントが始まるや否や「フォー!」と雄たけびを上げたのが、ご存じレイザーラモンHG。
ピチピチのレザー衣装の印象が強いだけに、イケイケ発言を連発しそうだが、実は性格はいたって真面目。一発屋芸人たちが集まる「一発会」を小島よしおとともに主宰し、心が折れた一発屋芸人の“添え木”的役割を果たしているという。

山田 そもそも一発屋界隈に関する用語、概念、そのほとんどがHGさんから派生してますよね。もはやHGドクトリン(教義)。「一発屋は人から認定されることではない」という発想が一発屋の概念を変えたんです!
HG ブレイクしてブームが去ると、まず周りが「あいつは一発屋や」と騒ぎ始めます。でも、そのとき自分としては認めたくないんですよね。「一発屋警察」から逃げ回る攻防期間がある。でもそれを受け入れて「僕、一発屋でした」と“自首”することで、みんな逃避から“更正”していくと(笑)。
山田 攻防しているうちにねじ曲がったり傷ついた心を癒してくれるのが未来のNPO、非営利団体「一発会」です(笑)。

LINEグループもあるという一発会には、イベントに登壇した面々をはじめ、ダンディ坂野、テツandトモ、小島よしお、コウメ太夫、レギュラーら、一斉を風靡した錚々たる芸人たちが集っている。
その集まりに最近、女性芸人として初めて“自首”してきたのが、キンタロー。だ。

「SNSはすべてチェックしてます」重いキンタロー。

一発会の紅一点ということもあり、イベントでも、「キンタロー。が一発屋という認識を世間はあまり持ってないんじゃない?」と山田が持ち上げるが、キンタローは初っぱなからネガティブ発言を連発。
あまりの“重さ”に会場の空気も徐々に圧を増していく……。

キンタロー。 いや、一発屋ですよ。SNS上ではひどい言われようですから。全部見てますから。(顔を歪ませつつ)「なんで今キンタロー。出すの?」「旬過ぎてるやん??」とか書かれてて……。
山田 この本のインタビューをしたとき、あなたは「女芸人さんの楽しい集まりに参加したい」と仰ってましたよね。その後進展はあったんですか?
キンタロー。 何もないです。自分から誘うのもちょっと……。私が誘ったら(顔を歪ませながら)「うわっ、キンタロー。来た……」って言われるんじゃないかと思って……。
山田 あなたには世界はどう見えてるんですか?(笑)
キンタロー。 鬼ヶ島です。

爆発する被害妄想を即座に笑いに変える、さすがのキンタロー。であった。

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