「ゆりやん」「銀シャリ」クラスで1回5000円、吉本芸人のギャラ事情

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吉本興業には「ブラック企業」的側面

 これで吉本の芸人はギャラのうち10%しかもらえないことが分かったが、では具体的な金額はどのようになっているのだろうか。民放キー局のプロデューサーが明かす。

「比較的、売れている若手、例えば、ゆりやんレトリィバァ(27)や、銀シャリ(鰻和博[34]/橋本直[37])、和牛(水田信二[38]/川西賢志郎[34])といったレベルですと、バラエティのロケ収録で、だいたい10万円です。1割の取り分は本当の話ですから、芸人側は1万円で、銀シャリや和牛だと2人で割るでしょうから5000円ということになります」

 もちろん、他の事務所は、桁違いに待遇はいい。

「例えば、ブルゾンちえみさん(27)が所属しているワタナベエンターテインメントでは、会社と芸人は折半が基本です。サンドウィッチマン(伊達みきお[43]/富澤たけし[44])が所属するグレープカンパニーはギャラの取り分だけでなく、事務所の雰囲気が良いことで知られています。吉本興業はギャラが安く、ブラック企業的な側面があるのは事実だと思います」(同・プロデューサー)

 これまでに様々なメディアが「吉本の給料は安い、労働環境は最悪だ」と報じてきた。しかし、ならば余計に疑問が募る。それほど待遇の悪い会社に、あれほどの芸人が所属している理由だ。スギちゃんのように他の会社に移籍してした例は、やはり非常に少ないだろう。

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