「那須川天心」挑戦状に“損害賠償請求” K-1オーナーの噛みつき作戦

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怒りを越えて失笑

 原告代理人弁護士の話。

「武尊は那須川選手から逃げているとSNSで誹謗中傷され、K-1のプロデューサーや運営会社全体がダメージを受けました。被告側の営業妨害によってイメージダウンし、スポンサーが離れた事実があるのです」

 損害賠償請求額は、その離れた6社分など、約1億3700万円になるというが、訴状に載るスポンサーのうち、1社に接触すると、

「ウチは、イベントの時にお弁当を出す契約を、去年3回しただけです」

 那須川の所属ジム・TARGETの伊藤隆会長は、

「ファンが望むカードをすればと発信しただけです。格闘家は強いヤツがいたら戦いたいと思うのは当然。原告側は2人を戦わせたくないのでしょう。こんな訴訟をやっては、K-1のイメージダウンになる。怒りを越えて失笑しました」

 K-1と言えば、かつて一世を風靡した時代もあったが、創設者の手を離れて現在の運営会社に。実質オーナーとして団体を取り仕切るのは、イベント「東京ガールズコレクション」を乗っ取ったと報じられた過去がある人物とされている。

 格闘技関係者の話。

「今のK-1は脱退したり、気に入らない選手に対して、法的手段をチラつかせるのです。今年2月には元格闘家に横領されたと一方的に発表しましたし、契約を巡ってトラブルになった選手らに興行ができなくなったと言って約1600万円請求したこともあります」

 戦いはリング上でやっていただきたいものである。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

ワイド特集「悪事千里を行く」より

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