怪死「紀州のドン・ファン」 同居わずか1カ月半「55歳年下幼妻」との出会いも高級デートクラブ

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資産50億円の配分は

 今後、捜査はどう展開するのか。

「手始めとして、野崎さんの死亡とシャブの因果関係を明らかにしていくことになります」

 とは、和歌山県警の捜査関係者。

「妻や従業員の尿や注射痕を確認したのは、覚醒剤を入手できる人物を探るためです。野崎さんの毛髪などを調べ、シャブの常用者でないとわかれば、当日、誰かに仕込まれた可能性が高まる。そこで、第一に疑われるのは、動機を持った者です。怪死した資産家の高齢男性に、婚姻期間が短いうえに、かなり年下の妻がいるとなれば、疑いの目が向けられてしまうのは仕方のないところです」

 事実、野崎氏には2人の元妻との間に子どもはおらず、そのため、ほとんどの遺産をSさんが相続することになるのだという。

 会社関係者が続ける。

「社長は中学卒業後、鉄屑拾いの仕事を皮切りに、コンドームの訪問販売で大儲けし、金融業から不動産業へと手を広げていきました。そうした商売で儲けた稼ぎを、銀座のクラブホステスやナンパしたOL、女子大生、高級デートクラブに注ぎ込んできた。しかし、それでも、50億円分くらいの現金や不動産などが残っています。社長は、遺書などは残していませんでした。ですから、法定相続に従うことになるのですが、遺産の4分の3が妻であるSさんに、残り4分の1が社長の6人のきょうだいに分けられることになります」

「紀州のドン・ファン」の幼妻には、一生遊んで暮らしてもあり余る遺産が転がり込んでくる。もちろん、一番心を痛めているに違いないとは思うのだが……。この悲劇には急展開の第二幕が用意されているのだろうか。捜査次第ではもしかして……。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

特集「50億円の相続人! 『紀州のドン・ファン』怪死で疑われた22歳『幼妻』の供述調書」より

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