TBS「安住紳一郎アナ」がラジオ生放送中に嗚咽 故・川田亜子アナへの心情を吐露

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「ぜひ、たまに、思い出してやってください」

安住:その後、結局、彼女は自殺をしてしまうんだけれど、本当にその時のことを後悔しています。

 そして川田さんのことを大事に思っていた人には、申し訳なく、思っています。勝手にね、10年経ってこんなことを言われてもと思うんだけれども、それは本当に、どんな謝罪をもっても許されないことだと思って(※涙声で語尾が震える)。

 俺がこの放送局のアナウンサーを続ける限りは、川田のことを考えてあげたいという風に、ずっと思っているんです。

 あの、非常に可憐な女の子なんですけども、そしてとっても性格、強気なんですけど……。さみしがり屋のところがありましたので、ぜひ、たまに、思い出してやってください。

 ちょうど、彼女が亡くなってから10年が経ちました。内輪の話ばかりで申し訳ない。今日はちょっと自分の話ばかりしてしまいました。それでは……1曲、聞いてください。川田が亡くなって、すぐくらいなんですけど、この曲が発売されまして、この曲を聴くと俺はいつも川田のことを思い出します。KOKIA「ありがとう」。

「自死は遺された周囲の人間にも大きな傷になる」

 もちろんオンエアは続くが、該当部分は、ここで終了となる。放送中から、例えばTwitter上では相当な話題になっていたようだ。一部のサイトは「川田 安住アナ」をホットワードと紹介した。いくつかのツイートを紹介させていただこう。

《安住アナが後輩で亡くなった川田アナへの後悔の念を語り出し、号泣するもんだから仕事中にもらい泣きしてしまったじゃないか。みんな癒えない傷を抱えて生きているし、あれだけ正直に心情を吐露することで救われる人もいるだろうと思った》

《いきなりトークが止まって、BGMが流れるだけだったから、?放送事故?ってなっていたら、安住アナの嗚咽と川田亜子アナのことを話し始めた。/もう10年か…。早いなぁ。》

《5月の終わりは 川田亜子アナのお話をいつもしてくれる 安住さん。亡くなって10年。ご遺族は今もお話ししてくれて嬉しいと思います。後輩アナだった田中アナとのエピソードの後の言葉が出なかった時にきっとこの話だと思いました(註:ハッシュタグ省略)》

《やっぱり自死は遺された周囲の人間にも大きな傷になるよね。今悩んでいる人には、どうか今一度考え直してほしい(註:同前)》

 この番組で、安住アナが嗚咽の声を漏らしたのは初めてではない。06年に番組ファンの視覚障害者から点字の投稿が届き、母親の点字訳を朗読するうちに涙で中断。中澤アナが代読する事態となったことがある。ファンならご存じだろうが、番組中は常にクール、というタイプでもない。

 川田アナが自殺した直後の08年6月にも、やはり安住アナは「日曜天国」のオープニングで涙声になりながら振り返った。川田アナは「日曜天国」にも出演して好評を呼んだという縁もあったことは大きい。しかしながら、この時はやはり冷静さの方が勝っていた。

 今回の放送でも、アナウンサーとしてしっかり構成を組み立てたのは事実だろう。「職場でのお菓子の分け方」の投稿からアナウンサーと煎餅の話につなげ、それを川田アナの話に持っていった。しかも、安東、田中、そして川田アナは全員、TBSを退職した人々だ。

 とはいえ、安住アナがここまで激しい感情を示したのは、やはり珍しいと言えるかもしれない。自分を示す一人称が「私」から「俺」になったり、「川田さん」が「川田」と呼び捨てにしたりしたことにも、揺れる心の内が垣間見える。

 それが10年という節目によるものなのか、最近の安住アナに動揺を生じさせるようなことがあったのか、それとも全く別の理由なのか――。「できれば教えてほしい」と願うリスナーも少なくないだろう。

 たとえ来年であっても、再び安住アナが川田アナを振りかえることがあれば、さらに注目を集めるのは間違いない。その時、我々は彼女のことを鮮明に思い出しているはずだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月28日掲載

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