エステ業界で大手買収 “黒幕”はあの元ライブドア

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 この世にエステサロンが登場するのは18世紀のフランスでのことだという。日本に上陸したのは明治時代、「美顔術」として理髪店で取り入れられたのが最初だ。今では市場規模にして約3600億円の一大産業となっているが、老舗や新興企業が入り乱れ、激しいシェア争いを演じている業界でもある。

 そんなエステ業界にあって、とりわけ、異彩を放っている会社がある。

「東証二部に上場しているRVH(旧リアルビジョン)という会社です。子会社には大手の『ミュゼプラチナム』と『たかの友梨ビューティクリニック』(不二ビューティ)を擁し、ここ2年ほどでトップに躍り出ました。エステ業界では台風の目のような存在です」(美容業界誌記者)

 が、このRVH、もともとエステとは縁もゆかりもない会社だった。

 同社の元社員が言う。

「以前は医療用の電子機器などを作っており、売り上げも3億~4億円ほどの会社でした。それが4年前、筆頭株主が変わると突然、畑違いの企業を次々と買い始めたのです。最初はサラ金の過払い金返還請求のCMを手掛ける広告会社。次にターゲットにしたのがエステでした。2年前、エステ大手のミュゼプラチナムの運営会社が経営難に陥ると、素早く傘下に収めてしまったのです」

 さらに、昨年2月、「たかの友梨ビューティクリニック」の運営会社「不二ビューティ」を買収すると、RVHは売り上げ約400億円の会社に成長する。

 たった4年で業容を100倍にするとは大したものだが、もともとRVHに大金があったわけではない。その手法は資金難に陥った会社の株を、株式交換で手に入れるというもの。マネーゲームのようでもあるが、その昔、似た手法で急成長した会社があった。ライブドアだ。

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