エステ業界で大手買収 “黒幕”はあの元ライブドア

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ホリエモンの右腕

「RVHの筆頭株主はRICARO JAPANという会社ですが、元の社名はライブドアの子会社・ライブドアマーケティングです。実際、RICAROが大株主になると、会社に乗り込んできたのは意外な人物でした」

 そう証言するのは別の元社員である。

「当時、よく会社にやって来たのが、元ライブドアの熊谷史人氏(写真)でした。エステの買収などは、熊谷さんら旧ライブドアの関係者が手掛けたものです」

 熊谷氏といえば、ライブドアの堀江貴文氏の“右腕”として活躍し、ライブドア事件直後は、堀江氏に代わって社長も務めた人物。その後、自身も東京地検に逮捕され有罪判決を受けている。が、ホリエモンと違うのは、事件後、ほとんど表舞台に登場していないことだ。

「ライブドア事件のあと、熊谷さんは仲間と『SKOパートナーズ』という会社を立ち上げ、そこを根城にして再起を図っていました。しかし、ライブドア事件の当事者が、再び上場企業の役員に名前を連ねたり企業買収を手掛けたりすると騒がれてしまう。だから、熊谷さんはSKOパートナーズやRVHの役員にもなっていない。いわば、買収の黒幕でしょうか」(元ライブドア関係者)

 そこで、熊谷氏に取材を申し込んだところ、梨のつぶて。代わってSKOパートナーズの幹部が言うのだ。

「RVHは私たちの傘下企業というわけじゃありません。買収案件があれば、お手伝いしているだけ。熊谷さんだって時々SKOパートナーズの事務所に顔を出すぐらいですよ」

 だが、エステ業界を席巻する熊谷氏らの拡大路線も、関係者からは“危なっかしい”という声が上がっている。

「RVHがミュゼプラチナムの運営会社を買収した手法について、東京国税局が関心を持っています。実際、社内に調査が入っていますから」(前出の元社員)

 これも表に登場したくない理由なのだろうか。

週刊新潮 2018年5月24日号掲載

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