新潟女児殺害 逮捕を予感? 練炭自殺する寸前だった「小林容疑者」

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 迫りくる捜査の手に気づいていたか、小林遼(はるか)容疑者(23)はそのとき、おとなしく従ったという。大桃珠生(たまき)ちゃん(7)の亡骸(なきがら)を放置した現場から4キロほど、車で十数分の道の駅「新潟ふるさと村」駐車場。5月14日朝である。

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 国道沿いでよく見かける、長閑(のどか)な道の駅。その広い駐車場の片隅に、黒い日産の軽自動車「デイズ」が停まっていた。

「クルマはよく手入れされていて、埃ひとつなくキレイな状態でした。うしろの荷台に段ボールが積んであったと思いますよ」

 と、新潟ふるさと村の川上克己副館長が振り返る。

「あの日、私は7時50分ごろに出勤しました。清掃員の女性が7時ごろに出ると、私服警官から“事件性のあるクルマをレッカー移動したいので管理者に立ち会ってもらいたい”と話しかけられた。で、私が立ち会うことになったのです」

 立会者が決まったことで、警察は手配をはじめ、

「8時10分ごろにレッカー車が着いて、作業がスタートしました。私服警官が4、5人いて、覆面パトカーは3台。8時半すぎには作業が終了したのですが、警官に、乗っていた人はどうしたんですかと訊ねたら、“別の署に任意同行しました”。公道では捕まえないのですかと訊くと、“渋滞などの支障もあるから、どこか駐車場などに入るのを待っていた”と。だからきっと尾行していたのでしょうね」

 この時点で川上副館長は、

「軽自動車の持ち主が、まさかあの殺人事件の犯人だなんて思いもしませんでした。事件について、なにか情報を求められることもなかったですし」

 駐車場は24時間出入り自由のため、ときたま発生する盗難事件の車かなにかだと思ったという。取材にあたる社会部記者によると、

「レッカー移動の1時間ほど前、7時ごろには軽自動車を囲んだ警察官が車内の男に声をかけ、10分ほどして、男は白い無地の半袖Tシャツ姿で出てきた。暴れたり声を荒らげたりする様子はなく、警察車両に乗り込んだといいます。これが、小林だったわけです」

 ならばそもそも、事件発覚から1週間、小林容疑者はどこに身を隠していたのだろう。

「家にいたか外にいたかは定かではないものの、勤務先の電気配線工事会社を7日に無断欠勤し、8日以降も休んでいます。欠勤理由は“会社に向かったが気分が悪くなり家に戻ってきてしまった”とか“ゴールデンウィーク休みで気が抜け、なかなか仕事に復帰しづらい”といった内容ですが、すでにこの時点で、会社には警察から出勤確認がなされていました」

 小林容疑者は、自分に疑いがかかっていることに勘づいていたのか。

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