岸田政調会長の“お好み焼き”戦略 石破カレーに対抗?

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 徒手空拳の男が、お好み焼きのヘラ一本を手に立ちあがった。

 6日の日経新聞日曜版に登場したのは自民党の岸田文雄政調会長(60)。俳優や財界人など著名人が自身の生き様を語る、見開き2面の「My Story」という連載企画だ。

 白のワイシャツに前掛け、右手にヘラ、左手に青のり缶という出で立ちで写真におさまる岸田サン。撮影をした東京・浅草のお好み焼き屋「凡」は20年来の行きつけだという。しかし、今年9月の党総裁選で出馬が取り沙汰されるこんな時期に、一体どういうおつもりか。

「きっと岸田さんは“カレー”に対抗したいんですよ」

 と苦笑いするのは、さるベテラン党職員。

「彼の頭の中は、同じく総裁選に出馬するとみられている石破茂さんのことでイッパイ。石破さんは、これまで党本部の駐車場やイベント会場などでお手製のカレーを振る舞い“石破カレー”として人気を博しましたからね」

 確かに、プラモ、鉄道、ミリタリー、と多趣味な石破氏に対して、“お堅い”“マジメ”“話がつまらない”と評判は散々な岸田サン。カレーのオタマにお好み焼きのヘラで立ち向かおうとは、岸田サンらしからぬ奇抜な戦略である。

 インタビューでは〈広島のお好み焼きは、大阪のお好み焼きとは別の食べ物〉とツウらしく一家言も披露。地元広島を持ち上げてはみせたものの、

「国民食ともいわれるカレーに比べて、お好み焼きでは分が悪い。しかも、あれじゃあ大阪人を敵に回したようなものですからね」(先の職員)

 ちなみに、日本人の年間カレー消費量は1人当たり約76皿とも。勝負アリか。

週刊新潮 2018年5月17日号掲載

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